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「学校の第三者評価に関する実践研究」文部科学省 (2007年09月04日)

文部科学省は平成 18年度に「学校の第三者評価に関する実践研究」を実施しました。これについて報告書が同省のサイトに掲載されています。

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国の委嘱する専門家などによる学校の第三者評価を試行的に実施し、適切な学校評価システムの構築を図るものです。これにより、各学校の取り組みの成果を評価できるようになり、ひいては学校の裁量を拡大し、現場の主体性を高めるとしています。

評価者は原則として、評価チームのリーダーとして文部科学省の視学官など1名、学校評価員2〜3名、および記録担当者として文部科学省の職員など1名の、計4〜5名で構成されます。このチームが対象となる学校を訪問し、以下のような訪問調査を行いました。

・設置者である市区町村に教育委員会および調査対象校の校長・教頭からのヒアリング
・授業や課外活動などの視察、教職員からのヒアリング、給食時間などを活用した児童生徒との対話
・学校評議員、学校運営協議会、PTA役員(保護者)、地域住民などからのヒアリング

調査を受けた学校と教育委員会に対して、この試行事業に関するアンケートを行いました。その結果、調査方法・調査報告書・第三者評価制度について、おおむね適切と受け止められているようです。またアンケートに書かれた意見から、調査方法について、調査項目を学校の重点的な取り組みが把握できるようにすること、調査日の負担軽減のため、一定のデータなどについて共通した資料の記入・提出を用意すること、など今後必要なことが挙げられています。

一方、評価者の確保が容易でない、評価の基準について、学校が置かれている条件を考慮される必要がある、などの課題も挙げられました。

学校側の意見から、現在もオーバーワークの状態の中、訪問評価のためにさらに時間を費やすのは大変だ、という声がありました。反面、実際に第三者が現場を見て評価するということは、教育の質の向上のためにもなるでしょう。今後も試行を重ねて、できるだけ負担の少ない方法を確立してもらいたいものです。



■関連記事
KKSブログ:学校評価システムはこう構築する(島根県)



「平成18年度 学校の第三者評価の試行について」



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投稿者 kksblog : 2007年09月04日 06:18


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