●「Googleブック検索」に新機能 書籍のデジタル化で文学の普及に布石 (2007年09月11日)
googleが、既にサービスを開始している「Googleブック検索」において、さらに便利に利用ができる機能を追加したことを発表しました。
「Googleブック検索」は、日本においても今年7月にサービスが開始されています。「Google Books Library Project」と名づけられたこのサービスには、アメリカやイギリス、スペイン、ドイツの図書館も参画し、世界各国の図書館の蔵書を検索できるようにすることを目的としています。
このサービスには、慶応義塾図書館が日本の図書館としては初めて参画し、慶応義塾図書館の200万冊を超える蔵書のうち、著作権の保護期限切れとなった約12万冊がデジタル化されて検索と閲覧が可能となり、福沢諭吉の著作もWeb上で閲覧できるものが多くあるそうです。
「Googleブック検索」は、通常のWeb検索の要領で書籍名、表紙のサムネイル画像、著者名、発行年、ページ数、検索にマッチした本文の一部などが閲覧範囲の許諾に応じて表示されるものです。著作権切れの書籍に関しては印刷やPDF形式でのダウンロードも可能で、アマゾンや楽天ブックスなどの購入リンクや出版社へのリンク表示、自分の居住地域にある書店をGoogleマップで表示する機能も備わっています。
今回新たに追加された機能は4つです。中でも注目されているのがGoogleアカウントの中に必要とする書籍を集めた自分専用の図書館が作れる「マイライブラリ機能」です。この機能を使うことでマイライブラリ内の全ての蔵書に対して一括で全文検索をかけることが可能となります。またライブラリに登録する書籍にラベルを付けて整理したり、書評を書いたり、RSSフィードを利用して友人と蔵書の情報を共有することもできてしまうのです。
その他の機能としては、書籍においての人気の引用句を一覧として見ることができたり、著作権切れの書籍に限ってはその一部を切り取って引用することが可能な機能も追加されています。この引用はブログへの投稿も可能となっており、これまで非常に手間のかかる作業だった書籍の引用が手軽に行えることとなります。
引用画面
さらにはGoogleブック検索の機能も改良されています。検索した項目に対して関連するカテゴリーへのリンクが表示されるようになり、より奥の深い検索結果を得ることができるようになっています。書籍という形では情報をまとめたり誰かと共有することもなかなか難しいものがありましたが、デジタル化されることでそれらが容易になり、文学好きな方や卒論制作真っ只中の学生さんには強い味方となってくれそうです。
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投稿者 kksblog : 2007年09月11日 13:32