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モバイル社会は子どもたちにどんな影響を与えるのか?~海外からの意見~ (2007年08月02日)

モバイル研究所では、「子どもたちをとりまくモバイル社会を考える」として海外のオピニオンリーダーからのメール独占インタビューに成功しました。

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by yochim

マサチューセッツ工科大学ライティング、人文学課程の教授であるEdward C. Barrett氏、日本の若者の現象である「おたく族」をテーマにドキュメンタリー映画を製作したジャーナリストのEtienne Barral氏と映像作家・アーティスト・ジャーナリスト・評論家であるDavid d'Heilly氏にメールインタビューをした結果、興味深い視点での回答が集まりました。

Edward C. Barrett氏は、モバイル社会が親と子どもの関係にどう影響したのかについて、こう回答しています。モバイルメディアのような新しい技術はあっという間にすんなりと日常生活に吸収され、いつもそこにあったかのような存在になっています。親たちは、自分の子どもたちのために携帯電話を買い与えて、それを使って子どもの居場所を1日中追跡します。親は、子どもが何らかの形で見守られているという安心感を得られます。自分たちがやり過ぎなくらいきっちり見守っているのだということを子どもに意識させることができるのです。

Etienne Barral氏は、モバイル社会ではどのような教育が必要なのかについて、こう回答しています。若者に必要な教育はコミュニケーションの文法を学ぶこと。その学び方が、社会集団(家族、学校の友達など)でなくモバイルメディアを通じてオンラインで出会う人たちでもいいのではないか?現実世界のコミュニティでスキンシップをとることよりも、バーチャルな世界で会話することのほうが重要かもしれません。

また、コンテンツや情報は、あらゆる人がいろいろな事柄について書いていますから、Googleで検索するというのは、次第に今日的な意味を持たなくなってきています。お金を出せば、他の情報提供者より優位に立てますから、ますますもって今日的な意味を持ちません。

そこで大事なのが、「価値ある」コンテンツを見分ける力です。調べるとすぐに情報が出てくる時代ですから、即時的な満足感に心奪われずに時間をかけて経験を大事にするということが難しくなってきています。

この情報社会で生きていくには、真の情報を見分ける力が必要になってきます。家で調べものをするときには、まずは親から「ゆっくり検索」のお手本になってみてはいかがでしょうか。

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インタビューページにメール独占インタビューを追加しました



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投稿者 kksblog : 2007年08月02日 19:28


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