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こどもたちが夢と希望を持てる未来へ~キャリア教育とは (2007年08月27日)

「キャリア教育シンポジム2007」の中での、「キャリア教育とは何か?」についての貝ノ瀬 滋(かいのせ しげる)氏の講演の内容です。

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現在、三鷹市教育長で、地域と学校をつなぐコミュニティ・スクールの草分けとして三鷹市で様々な教育改革を実施しており、アントレプレナーシップ教育導入の先駆者でもある貝ノ瀬氏のおっしゃることは、非常に興味深い内容となっています。その内容について大きくまとめてみたいと思います。

教育再生会議の中で、「子供たちの教育を何とかしなければならない」という一致はありつつ、その推進力としては、地域が、国が、ということではなく、「社会総ぐるみ」のような形で、とにかく子どもたちのニーズをきちんと受け止められる「近いところ」で、物事を決め、実践し、フィードバックし改善を図るというのが、一番いいのではないかということ。

また、学校教育は、読み書き計算、基礎基本が大事ということではあるものの、そればかりに目を向けるのではなく、塾などと違う、人格形成、人間形成、全人的な教育ということを担う場が、学校教育であり、いかに“より良く生きていくか”ということを担うのが学校教育であろうということ。

ただ単に、勉強しよう、いい大学に入りいい会社に就職しようということだけでは、意欲を掻き立てるものとはならず、「なんのためにそれをするか?」という子どもたちからの問いに大人たちがきちんと向き合い、子どもたちをしっかりと説得し、指導してこなかったわけで、自身の人生設計を自力でしていくことの大切さについて、これからきちんと向き合っていく必要があり、そういう意味で、「キャリア教育の重要性」が、今、大きく指摘されているところだということ。

学力低下が根本的な問題というよりも、自立の遅れや、“自分自身がかけがえのない存在“という自覚が子どもたちには弱まってきており、”世の中にいっぱいいろんな仕事がある“というようなことについて、充分な理解させ、子供たち1人1人が自分の個性や能力を自分で発見し、どの様により良く生きていくか、またどんな仕事を自分が選んでいけばいいのかということについての基本的な基礎的な指導が必要だということ。

キャリア教育は、子どもたちが職場訪問したり、職業人を学校に招き仕事の話をしてもらうということだけでなく、もっと踏み込んだ起業家教育なども含めたことを考え、企業の人々、産業界の人々、地域の人々に加わってもらって、提案などもしてもらうことも大切なのではないかということ。

つまり、それぞれの仕事に関しては専門家ではない教師を助けてもらう必要もあるのではないかということ。

また、貝ノ瀬氏は、いまの子供たちは、問題点だけでなく、たとえば、明るくて物怖じしない、ITについてもすぐマスターし色々と活用できるといったような、よいところも持っているので、子どもたちが夢や希望の自己実現をしていけるよう、「人財」という意識をもって、社会みんなで子どもたちを育てていきましょう、ということもおっしゃっています。

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投稿者 kksblog : 2007年08月27日 01:07


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