●親子で一緒にスキー教室や星空観察を 家庭教育支援の連携事例の発表 (2007年08月24日)
文部科学省から「家庭教育支援のための連携事例集」が発表されました。
新潟県阿賀野市の取り組み 「小学生の星空観察」
文部科学省では、さまざまな機会を活用した家庭教育に関する講座の実施など、家庭教育を支援する総合的な取り組みを全国的に進めています。こうした取り組みは、国や地方の行政のみが実施するだけでは十分とはいえず、学校や子育て支援団体や企業など地域で子育て支援に関わる幅広い人々と連携して取り組むことにより、きめ細かな家庭教育支援が可能になります。
そこで、各地域の実情に応じて工夫され、かつ他の地域でも参考となりうる家庭教育支援の取り組みを中心に、いくつかの特色ある事例を紹介し、すでに実施されている取り組みの活性化のためにこの事例集がつくられました。
家庭教育支援のための連携事例集には、テーマ1からテーマ5まであります。テーマ1は「官民による情報交換等の活性化」、テーマ2は「連携した取組の住民への周知、連携事例を対象とした調査研究」、テーマ3は「連携による人材養成」、テーマ4は「行政による活動団体への周辺条件整備」そして、テーマ5は、「連携による家庭教育支援」です。
新潟県阿賀野市は、いじめや登校拒否、保護者による育児放棄や児童虐待などの現代の社会問題を解決するために、家庭教育の重点化を図り、青少年の豊かな心をはぐくもうと考えて「家族でぐっとコミュニケーション事業」(テーマ5)を実施しました。
阿賀野市単独で開始した「家庭教育ゆめ事業」は、平成17年度から始まっています。この事業のねらいは、子育てに携わる親や祖父母への学習機会を提供することと、親子のふれあいや家族と一緒に自然体験、社会体験などを行なう機会を提供することです。
実際に行われた事業は、中学校では、いじめ防止のための「優しい心が一番大切」という講演や、夢の実現のための「声優になりたい」という講演などでした。対象は、生徒だけではなく、保護者や地域住民も含まれました。
小学校で行われた事業は、「親子スキ-教室」や「星空観察会」、「田植えの方法を地域のお年よりから学ぼう」というような保護者と児童が一体となって学べるものが大部分でした。
深刻ないじめや育児放棄などの社会問題から立ち直るには、こうした地域での本格的な取り組みが必要です。親子でスキーをしたり、釣りをしたりと一緒に何かをしてみることは、子どもや親の心の問題を取り除くためにもとても大切なことですね。
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投稿者 kksblog : 2007年08月24日 20:43