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保育所保育指針の改定について、現段階での中間報告 (2007年08月23日)

保育所保育指針が改定されることになった背景としては、子育てしていく上で、世の中全体の状況が変化してきていることが大きくあります。

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子どもの生活環境、保護者の子育ての環境が変化してきている中、保育所に期待される役割が深く、広くなってきており、質の高い養護や教育が期待されるようになってきています。


改定については、”保育園が果たす役割を明確化し、内容の大綱化を図っていく”ということが、基本となっています。

内容としては、保育所の役割、保育士の業務、保育所の社会的責任を明確にし、そして、養護と教育が一体的に展開される保育所保育の特性、その意味内容も明確化する、といったこととなっています。

保育所保育の特性とその意味というのは、誕生から就学までの長いスパンで子どもたちを見て、その子どもたちの発達の道筋を考えるということや、健康・安全、そして食育の重要性を考える、全職員の連携・協力によって、それを計画的に実施する、というようなものです。(子どもの発達段階などについては、詳しく一番下のリンクから見ることができます。ぜひ、ご覧ください。)

また、小学校との連携を行う、そして、保護者に対しての子育て支援を行う、職員の資質向上を目指してそれぞれの評価を行う、といったことが大切と考えられています。

「評価」の具体的な内容としては、自己評価の重要性を感じること、評価結果を公表すること、研修や職員の自己研鐙等を通じ、職員の資質向上を図る、職員全体の専門性の向上、また、施設長の責務を明確化する、などです。

改定に伴っての今後の検討課題としては、「保育所保育指針」の趣旨・内容を保育現場などへ伝達し、普及を行っていき、保育内容を充実するための児童福祉施設最低基準の見直しといった制度改正をして、保育所においての人材確保と定着、保育環境などの整備、保育の質向上のためのプログラムの策定を行う、などとされています。

これから先、保育所への保護者の期待度も大きいはずですし、また、「子育て支援」は、期待というよりも、いまや必要性のあることなのかもしれません。保育に携わる方はもちろんですが、保育に関わる人たちも、そして、世間の子どもを見守る大人全体が、温かい目で子どもたちを大きく包むような気持ちで接していくことができれば、この改正案もよりいっそう生き生きしたものになるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2007年08月23日 00:33


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