●新しい教育体系、中高一貫教育校 右肩上がりに増え続ける (2007年08月20日)
文部科学省より「各都道府県等における中高一貫教育校の設置・検討状況について」が8月に発表されました。
中高一貫教育制度は、これまでの中学校・高等学校に加えて、生徒や保護者が中高一貫教育も選択できるようにすることにより、 中等教育の一層の多様化を図るものであり、平成11年4月から制度化されています。この調査は、平成19年4月現在の中高一貫教育校の設置・ 検討状況に つ いて、各都道府県等に対して調査を行い、その結果を取りまとめたものです。
中高一貫教育校の設置状況は、平成18年度の203校と比較して54校増加し、平成19年度現在で257校となっています。また、 公立の中高一貫教育校が設置されている県は43都道府県であり、そのうちの36都道府県においては、複数校が設置されています。
平成11年から平成19年までの中高一貫教育校数の推移は上のグラフの通りです。 中高一貫教育とは、 中学校と高等学校の6年間を接続し、6年間の学校生活の中で計画的・継続的な教育課程を展開することにより、 生徒の個性や創造性を伸ばすことを目的としています。
安定した環境の中で、6年間の学校生活を送り、 教師が生徒の状況を6年間にわたって把握することができるので個性の伸長やすぐれた才能を発見できます。
中高一貫教育校の種類は、一つの学校として、6年間一体的に中高一貫教育を行う「中高教育学校」と、高等学校入学者選抜を行わずに、 同一の設置者による中学校と高等学校を接続する「併設型」、それに市町村立中学校と都道府県立高等学校など、 異なる設置者による中学校と高等学校が、提携を深める形で中高一貫教育を実施する「連携型」の3つがあります。
平成19年度に設置された北海道登別明日中等教育学校では、前期課程が3年間、後期課程(普通科)が3年間となっています。 「特色のある教育活動」として、中国語やハングル語など、英語以外の外国語を通した国際理解教育の推進を行っています。
コンピューターを利用した英語教育システムのほかにネイティブ教師の専任配属や、語学体験研修、 海外研修旅行の実施も国際理解授業の一部となっています。 近年、子どもに受験をさせずに、 ゆったりとした6年間の学校生活を選ぶという選択肢がどんどん広がりつつあります。
6年間は長いですし、学校によって特色が違いますので、よく検討していくことが必要ですね。
各都道府県等における中高一貫教育校の設置・検討状況について―文部科学省
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投稿者 kksblog : 2007年08月20日 21:17