●子ども達のインターネット利用の問題点と今後の課題が明らかに (2007年08月10日)
中学生の4割がネットでのいじめを見聞きし、1割がファイル交換ソフトを利用していることがわかりました。
ネットスター株式会社がコンピュータ・インターネットを使っている全国の中学1年生から3年生までを対象に、「家庭でのインターネット利用実態調査」を行なった結果です。
ネットスター株式会社は、URLフィルタリング製品技術の開発およびURLリストの収集・分類・配信を行っている会社です。
2004年から継続して行なわれている調査ですが、今回は、自分自身のネット利用経験などについての調査が行なわれました。まず、コミュニケーション系のサイトに人気があり、その結果トラブルとも隣り合わせてしまうこと、そして、音楽などのファイルダウンロードが浸透しており、「非合法化もしれない」と答えつつ、Winnyなどのファイル交換ソフトを利用したことのある中学生が6割以上いたことがわかりました。
ほぼ毎日利用するサイトとしては、大人向けポータルサイトの他に、男子はゲーム・掲示板・2ちゃんねる、女子はブログ・ふみコミュ・プロフ目立ち、中学生にとってのインターネットは「遊び」よりも「コミュニケーション」のツールとなっているようです。また、インターネットに対しての習熟度は高い、という自己評価をしている中学生も多くなっています。
中には、インターネットで知り合った人と実際に会ったことがあると答えている中学生もいますが、知らない人が自分のプロフやブログを閲覧している可能性があるという認識や、自己の情報を載せているのは危険であるだろう、という認識はあるようです。
また、実際払ったことはないものの、ワンクリック詐欺のような架空請求詐欺サイトにアクセスしてしまった回答している中学生もいます。
「ネットいじめ」については、女子の6割が実際に見聞きしたと答えています。インターネットだと顔が見えない気安さからそういったことが起こりやすいということはありますが、「ネットいじめ」は大人からは分かりにくいこともあり、対応がなかなか難しいと考えられます。
ネットスターでは、子どもたちの安全なネット利用について、保護者の目が届かないことも多く、子どもたち自身への適切な利用方法の教育、URLフィルタリング等の工夫も必要、というのが現在の結論のようです。
夏休みの子どもたち、時間が有り余っているがために、ついついインターネットで危険を孕むサイトにのめり込んでしまうということのないよう、時間の有効活用やパソコンの使い方に対しての家庭内のルールなど、工夫が必要ですね。
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投稿者 kksblog : 2007年08月10日 08:54