●公立学校で日本語のわからない外国人生徒が年々増加 ~文部科学省~ (2007年08月06日)
文部科学省から、「日本語指導が必要な外国人生徒受入れ状況等に関する調査(平成18年度)」の結果が発表されました。
by kiteboy
この調査は、全国の公立小学校、中学校、高等学校および中等教育学校、盲・聾・養護学校を対象に日本語指導が必要な外国人児童生徒の受入れ状況などについて把握し、教育の改善充実に資するために行われています。
なお、「日本語指導が必要な外国人児童生徒」とは、日本語で日常会話が十分にできない児童生徒および日常会話ができても、学年相当の学習言語が不足し、学習活動への参加に支障が生じており、日本語指導が必要な児童生徒を指します。
今回の調査によると、公立小・中・高等学校、中等教育学校および盲・聾・養護学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒数は、22,413人(平成17年度は20,692人)で、前回から8.3パーセント増加しています。学校種別では、小学校15,946人、中学校5,246人、高等学校1,128人、盲・聾・養護学校72人、中等教育学校21人でした。
日本語指導が必要な外国人児童生徒の在籍学校数は、全体で5,475校(平成17年度は5,281校)と前回調査より3.7%増加しています。学校種別では、小学校3,402校、中学校1,748校、高等学校279校、盲・聾・養護学校45校、中等教育学校1校でした。
日本語指導が必要な外国人児童生徒の在籍期間別では、すべての在籍期間において2年以上の在籍が一番多いです。母国語別でみてみると、ポルトガル語8,633人、中国語4,471人でスペイン語が3,279人、その他の母語6,030人となっており、これまでの調査と同様にポルトガル語、中国語、スペイン語の3言語で全体の7割以上を占めています。
調査の数字にも表れている通り、日本の公立学校も国際化にともなってどんどん外国人生徒が増えてきました。言葉がわからないと不安になり、日本人生徒とも隔たりができてしまいがちですが、外国人生徒が孤立しないように、地域ぐるみであたたかく接してあげたいものですね。
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投稿者 kksblog : 2007年08月06日 19:45