●平成19年版 労働経済の分析 ワークライフバランスと雇用システム (2007年08月31日)
厚生労働省のサイトに、労働経済白書として、労働経済の分析「ワークライフバランスと雇用システム」が掲載されました。
ワークライフバランスは、「仕事と生活のバランスをとる」ことにより、仕事も生活も質を向上させることができるという考え方で、雇用者の労働の長時間化、女性の就業意欲の増加、非正規雇用者の増加など、雇用状況をめぐるさまざまな問題のなかで、注目されています。
白書のなかでは、雇用や賃金、労働時間の動向から、企業の人材マネジメントの動向、それに対する勤労者の生活、働き方の変化についての調査、分析がされています。さらに今後の展望として、雇用システムの変化、ワークライフバランスを実現するための今後の課題について述べられています。
勤労者の生活について、一日の生活時間を1 次活動(睡眠、食事など生理的に必要な時間)、2 次活動(仕事、家事など社会生活を営むうえで義務的な性格の強い活動)、3次活動(余暇活動など)の三つに分類して、有業者の平日の生活時間や生活行動を見たデータがありました。それによると、1次活動は全体的に年々減少傾向、3次活動は増加しています。
仕事と生活の調和の考え方について、現在の優先度は「どちらかといえば仕事」が男女ともに多く、これから希望する優先度は「同じくらい」がいずれも多くなりました。「仕事を優先」いう答えは現在・希望ともに男性に多く見られ、「同じくらい」「どちらかといえば生活」「生活」は比較的女性が多くなりました。
勤労者の理想とする仕事について見てみると、「収入が安定している仕事」「自分にとって楽しい仕事」という答が多く、おおむね5割を超えています。仕事は、生活を維持するものであると同時に、人生を充実させるもの、という意識がうかがえます。
仕事、生活に対する意識は、時代とともにうつりかわるものですが、どちらも人生にとって重要なものであることは不変です。最近では職業を体験するテーマパークができたり、キャリアについて学ぶカリキュラムが試験的に行われたりしています。お父さんお母さんは何の仕事をしているのか、社会にはどんな仕事があるのか…時にはそんなことを家族で話してみるのもいいかもしれません。
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労働経済白書(厚生労働省)
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投稿者 kksblog : 2007年08月31日 07:00