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校務の情報化の事例をさぐる(とうきょうED研究会) (2007年07月27日)

 東京都の情報教育を推進するNPO法人とうきょうED(えど) 研究会は8月18日、千代田区立九段中等教育学校(東京都)で「校務の情報化」をテーマとした「夏の研究会2007」を開催する。 参加費は1000円。

日 時 :平成19年8月18日(土) 13:30~17:00
場 所 :千代田区立九段中等教育学校
参加費:1000円

<内容(予定)>
12:00-12:15
Ⅰ NPO法人とうきょうED総会

13:30-17:00
Ⅱ 夏の研究会
 挨拶 坂元 昂氏(日本教育工学振興会会長)

 1部 とうきょうED活動報告
  研究プロジェクト紹介
   授業シミュレーション
    松下教育財団助成プロジェクト

 2部 事例紹介
  校務の情報化にかかわる事例
 (1)グループウェア導入校から
 (2)校務の情報化を支えるソフトウェア
 (3)校務の情報化を支えるハードウェア

 3部 シンポジウム
 テーマ「校務の情報化で学校は変わるか?!」
17:30-19:30
Ⅲ 懇親会  
  九段下周辺

【関連サイト】とうきょうED2006夏の研究大会終了 (のまっちの情報教育通信)

【関連記事】
 とうきょうED冬の研究会2006「情報モラルはなぜ普及しないのか」
▼教育家庭新聞平成19年2月3日号記事より▼

 情報モラル教育の必要性は広く認められるようになったものの、その指導が十分に現場でなされている状況とは言い難い。 1月13日実施されたシンポジウム「情報モラル教育はなぜ普及しないのか」には、そんな状況の解決を模索する小・中・高・ 養護学校の関係者らが多数参集した。主催は東京都の情報教育を推進する特定非営利法人とうきょうED(えど)研究会。

 シンポジウム「情報モラル教育はなぜ普及しないのか」でコーディネーターを務めた遊橋裕泰氏(モバイル社会研究所)は 「道具は身体の機能の延長線にあるもので、使い方を教えて使いこなせるようになれば良い。 だが情報機器はインターネットにつながるという性質から、道具にとどまらない。文明の利器として情報モラルを教える必要がでてきた」 と指導の必要性を指摘。授業実践上の課題について、小学校から高校まで先進的な取り組みを続ける教員らが意見を述べた。

◇    ◇

 野間俊彦先生(北区立赤羽台西小学校・主幹)は「情報モラル教育は学校だけでは成立しない。 効果的な指導のためには学校が保護者や地域と一緒になって教える必要がある。ところが、 指導の必要性を感じている先生方は多いのに実際に行っている先生は10%台」と述べる。平成16年度に実施された 「情報モラルに関する調査報告書」(財団法人コンピュータ教育開発センター)を示し、教員の意識と実践が結びついていない現状を説明した。

 同報告書によると「児童生徒に対し教員が教科等における授業を行う際には、児童生徒の『情報モラルの育成』を念頭に置いておくべき」 と考えている先生は、小学校で96・6%、中学校で94・8%、高校で92・1%と高い。ところが実際に指導・ 実践できている教員はそれぞれ17・6%、19・1%、17・6%と伸び悩んでいる状況だ。

 野間先生は実践が進まない理由として「教師が危機感をもっていない」「学校に求められるものが増え、優先順位が下がってしまう」 「教材や指導案があることが伝わっていない」「小学校では学習指導要領に位置づけられていない。中学校は技術科任せになってしまっている」 と指摘。一人ではなくチームで取り組むことや、情報モラル単独ではなく学習や体験活動と関連させると効果があると語った。

◇    ◇

 紙澤雅一先生(青梅市立第一中学校)は学習指導要領に記されている技術科の授業そのものが1・2年生で週に1時間、 3年生で2週に1時間と限られているうえ、技術科という授業の性質から、 ものづくりを教えたい先生が多く情報モラル教育の実践が進まないと説明。「中学校では教科中心でものを考えがち。 ほかの科目で教えるとなると特別活動や総合的な学習の時間で実施するしかない。研究校など時間や予算がついていないと難しい」と話した。

◇   ◇

 榎本竜二先生(東京都立江東商業高等学校)は、「通常道具の使い方はゆっくり熟成されていくが、情報機器は急速に普及してしまった。 どこでも実施されていないから教育機関が行うしかない」と学校教育の役割を説明。
 「自分は悪いことはしない、やっている人が悪いと他人事のように考えていると定着しない。 生徒が自分の問題として考えることが大切になるが、それを指導する負担は大きく、教員の中で実際に実践できる人は多くない。 外部の刺激も必要」と外部の人材や教育プログラムも有効な手段の一つとして薦めた。

◇    ◇

 湯澤太郎氏(財団法人科学技術融合振興財団・事務局長)は情報モラル教育の成功例からその傾向を以下のように分析した。 ①インターネットや携帯電話を購入する前の中学進学の時期など、ニーズがはっきりと明確である、 ②体験型教材やマンガなどのケーススタディで学習者が自主的に取り組んでいる、 ③掲示板のいたずらや携帯電話の失敗談など身近な事件として考えられる場合。

 一方で失敗する傾向として①情報モラル教育の必然性が理解されておらず危機感がない、②詐欺や出会い系サイトなどを『自分はしない』 『関係ない』と捉えリアリティを感じないケースを挙げ、情報モラル教育を普及させるためには、「べからずではなく、 使い方などを考え自分なりの基準を持つことが大事。考える機会を与えることが必要になる」と語った。

◇    ◇

 赫多久美子先生(東京都立城南養護学校)は、「教員側が自信を持って子どもに指導できていない。また、 先生が偉い立場から指導を行うスタイルでは駄目。失敗談や体験を題材に子どもに話していけば、何かあったときに相談に来てくれるようになる。 まず大人の側が勉強して教えていかなくては」と子どもと同じ目線に立ち、相談しやすい関係を築くことを薦めた。

未来の教室は用途に合わせてペンもマウスも

 タブレットPCは、日ごろ使用するPCと同程度の処理能力を有したまま、 液晶ディスプレイに直接付属のペンで入力できる持ち運びにも便利なコンピュータ。機種により、 タブレットPC片手に教室内を思うままに移動できるため、生徒を黒板やホワイトボードに集中させた自然な授業スタイルが実現可能で、 今後の教育現場での活用に注目が集まっている。

 榎本先生はタブレットPCの教育利用について「ペンデバイスを標準装備したゲーム機ニンテンドーDS(の登場により、 子どもたちはPCにペンが付属していても抵抗感もなく利用できるようになった。タブレットPCの教育利用の下地はできている」と説明した。

 各種デバイスのなかでタッチパッドやマウスは、機器の操作と反映されるモニター画面の動きが相対座標として認識されるため、 絵を描くときなど細かい操作に限界がある。一方でペンによる入力では、ポイントした場所そのものが1対1で直接認識される絶対座標となり、 自分の思う位置に直接ポインティングできる利点があるという。また情報教育が進むことで「未来の教室ではペンとマウスが共に残り、 複数のデバイスを用途に合わせて使いこなすようになる。先生も使いこなさなければならない」と語った。



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投稿者 kksblog : 2007年07月27日 20:48


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