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学級がうまくいかない時 学校と教育委員会の取り組み―埼玉県 (2007年07月18日)

埼玉県の教育局から、平成18年度「学級がうまく機能しない状況」に関する調査結果が発表されました。

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by d_sackvill

平成18年度「学級がうまく機能しない状況」に関する調査結果

この調査の趣旨は、市区町村立小学校で「学級がうまく機能しない状況」の実態を調査して今後の生徒指導に役立てるためです。調査は、さいたま市を含む70の教育委員会と821校の小学校で行われました。

「学級がうまく機能しない状況」に該当した学校数は91校、該当学級数は107学級であり、前年度より6校、5学級の減少でした。「学級がうまくいかない状況」を予防し、学級経営の充実を図るための取り組み状況では、90%以上の学校で「組織的対応ができる体制づくり」、「ティームティーチングや担任以外の教員による授業」に取り組んでいます。学校と地域や家庭との連携では、87.9%の学校が「校内の情報を積極的に家庭に知らせる」と回答しています。

市区町村の教育委員会では、69学級において学級運営などの改善のために非常勤講師を配置しました。予防のための配置が19学級で、回復のための配置が50学級でした。指導主事などが予防のために訪問指導した結果、未然に防ぐことができた学級は、45学級のうち39学級(86.7%)でした。

「学級がうまくいなかい状況」に該当している学級の状況をみてみると、学年別では6年生が25学級で最も多く、4年生が24学級と続いています。また、継続期間は「3~6か月」が該当学級のうち67学級(62.6%)と最も多くなっています。

校区の状況や保護者、地域社会の協力性をみてみると、該当学級のうち45学級(42.0%)が「協力的」と答えています。該当する学級の担任の状況では、経験年数が「31年以上」の教師が30人と最も多くなっています。次は「26~30年」の教師が26人となっています。

この調査で浮き彫りになっていることは、地域社会の協力がまだまだできていないということです。約半数の学級が「協力的」と答えていますが、あとの半数はどうでしょう?「学級がうまく機能しない状況」に対して、担任や学校の指導だけでは限界があります。もっとよりよい学級を作っていくためには、地域に住むひとりひとりの力が必要なのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2007年07月18日 20:47


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