●家計調査 ”50歳代の世帯で仕送り金が教育関係費の44.1%” (2007年07月11日)
世帯に毎日の家計の収入や支出を家計簿につけてもらい、その結果を取りまとめて国民生活の実態を明らかにする家計調査の結果が発表されました。
平成18年の勤労者世帯(いわゆるサラリーマン世帯)の1か月の平均収入(実収入)は、1世帯当たり52万6千円です。実収入から税金や社会保険料などを引いた手取り収入(可処分所得)は44万1千円となっています。手取り収入のうちの32万円が食費や住居費などの生活費に使われ、その残りの12万1千円が貯蓄や生命保険などに使われています。
世代別に家計を見ていくと、世帯主が30歳未満の場合は、住居費にかける支出が多くなる傾向にあります。持家率は30歳未満の世帯が23.3%と最も低く、世帯主の年齢が高くなるほど高くなっています。
世帯主が30歳代の場合は、幼児関連費にかける支出が多くなる傾向にあります。子供の出産とともに、幼稚園・保育所費用などの幼児関連費が多くなります。特に幼稚園・保育所費用への支出は30歳代の世帯で最も多くなっています。
世帯主が40歳代の場合は、教育関係費にかける支出が多くなる傾向にあります。子供の成長とともに、授業料、学習参考書、塾の費用や仕送り金など教育関係費が多くなります。子供が高校や大学に在学すると考えられる世帯主が40歳代及び50歳代の世帯で教育関係費が多くなり、特に授業料や教材への支出が多い40歳代の世帯で最も多くなっています。また50歳代の世帯では、仕送り金が教育関係費の44.1%を占めています。
子供がいる家庭では教育関係費が膨大にかかることが明確に表れています。海外では子供が成人を過ぎたら、仕送りも教育費も一切出さない親が多いですが、日本ではまだまだ教育費の負担は親の役目といった特徴が読み取れますね。
家計調査の目次は以下になります。
■ 目 次 ■
第1章 最近の家計収支
第2章 家計から分かる暮らしの特徴
第3章 世代別に見た暮らしの特徴
第4章 ライフスタイルと家計
第5章 我が家の資産
第6章 我が国経済の動向を把握するための家計調査
第7章 家計調査のしくみ
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投稿者 kksblog : 2007年07月11日 20:37