●小中学生の7割は「朝なかなか起きられない」 ベネッセの調査 (2007年07月10日)
株式会社ベネッセコーポレーションの調査によると、小学生、中学生の4人に3人が「朝、なかなか起きられない」と感じているようです。
「心や身体の疲れ(学校段階別)」ベネッセ調査報告より引用
この調査は、ベネッセが小学五年生、中学二年生、高校二年生を対象に、1990年よりほぼ5年ごとに行っているものです。おなじ内容の調査を行うことで、学習に関する意識や実態の変化を見ることができるものです。その中の「あなたはふだん、自分のからだについて、次のように感じることがありますか」という質問で、小学生の67.0%、中学生の75.0%が「朝、なかなか起きられない」と答えています。
小中学生とも、最も多かったのは「あくびが出る」で、小学生81.3%、中学生86.3%でした。その他に多かった回答は「目が疲れやすい」「あきっぽい」「いらいらする」「だるい」などです。いずれの回答も、小学生の方が中学生よりもポイントは低いものの、50%を超える児童があてはまると答えています。
さらに小学生の場合、授業の理解度と、疲れやすさとは関係があるという結果も出ています。「わかりやすい授業にしてほしい」と答えた小学生は、前述の「あくびが出る」などにあてはまる割合が高くなっていたのです。特に「いらいらする」「あきっぽい」「だるい」では、「わかりやすい授業にしてほしい」と思っている子と、いない子との差が大きくなりました。
「心や身体の疲れ(小学生、授業の理解度別)」ベネッセ調査報告より引用
授業がわからないことと、身体の疲れ、どちらが原因でどちらが結果なのかはわかりませんが、子どもにとって悪循環を招くことは明らかです。正しい生活リズムや授業についていくための子ども・家庭の努力、そしてわかりやすい授業を心がける学校の努力、いずれも不可欠なのでしょう。
■関連記事
KKSブログ: 平成19年度全国学力調査の個人情報は2つの民間機関にも託される
KKSブログ: 内閣府のアンケート「低年齢少年の生活と意識に関する調査」
« 青少年の現状を国民に紹介~平成19年度版青少年白書~ | トップページへ ”家で自由にしたい”子どもと”塾に行かせたい”親 »
最新記事一覧
- 日本人の大人読解力・数的能力は1位 IT活用はOECD平均並み(2013年10月08日)
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
投稿者 kksblog : 2007年07月10日 06:35