●教職大学院にて、より”高い専門能力”を身につける (2007年07月09日)
7月3日、文部科学省は来春(平成20年度)、開校予定の教職大学院について、21の大学から設置認可の申請があったと発表しました。申請した大学は国立15校(私立との連合を含む)、私立6校で、定員は計766人でした。
文部科学省は、今月18日に開催される大学設置・学校法人審議会に諮問し、同審議会の答申を経る予定で、審議が順調にいけば11月末認可の予定で作業をすすめるようです。
現在の教員養成は、短期大学(一部専門学校)及び大学の学部教育を中心に行われていますが、”教員に対するより高い専門性を”という社会的要求に応えるため、教員養成を大学院に移行して実施しようとする議論が中央教育審議会などで行われました。そして、今回の平成20年度開設に至ったというわけです。
従来と同様、大学院に行かなくても学部4年間だけで教員免許は取得できます。また、教員免許を持たない大学既卒者が教職大学院で免許を取ることもできます。
「教員としてより高い専門能力を身につける」という位置づけで、今回、教職大学院の設置認可に向けて申請されましたが、教育のスペシャリストを育てるという試みはいいですね。学校運営や授業研究リーダーを目指す学生も全国にはたくさんいると思いますし、教職に就くのが難しいこの時代、教職大学院でさらなる専門を身につけておくと、就職の際にも有利にはたらくのではないでしょうか。来年度以降も教職大学院の申請・設置大学が増えていくことを期待したいものです。
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投稿者 kksblog : 2007年07月09日 09:45