●低出生率地域では、労働時間が多く、家族支援が少なく、多様性寛容度が低い (2007年06月08日)
出生率に特に効いているのは「適正な労働時間」「家族による支援(世代間支援)」「社会の多様性寛容度」の3要素だそうで、全国で最も出生率の低い東京都ではこれらが特に低くなっているとのこと。
photo by carf
この話は、男女共同参画会議の分科会である「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」の中間報告に取りまとめられています。
ワークライフバランスは大きな概念なので、いろいろな要素を含みます。この中間報告書から、少子化について述べているところを紹介してみます。
仕事と少子化との関係について、同報告書は、子どもとかかわることができる時間が短かかったり、子育てと仕事の両立が困難であると、仕事・子育ての両面で問題を発生させる可能性が高いと主張しています。
この「問題を起こすのではないか」という不安感が少子化につながっているとし、その根拠として、
「出生率が低水準かつ低下幅が大きく女性の就業率も低い地域では、労働時間や働き方の柔軟性などの仕事と家庭の両立環境や、子育て支援環境が整っていない傾向が見られる」
したがって、働き方の見直し=ワーク・ライフ・バランスは重要な課題である、と言っています。
この報告書の定義によれば、「ワーク・ライフ・バランスとは、老若男女誰もが、仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発など、様々な活動について、自ら希望するバランスで展開できる状態である」ことを指すそうです。だとしたら、子どもを育てるより、夜遊んでる方が楽しいよ、という人が多い社会構成になっていたとすれば、それはそれでバランスが取れていることになるわけですが・・・。
ワークライフバランスという言葉は、数年前から聞かれるようになってきています。新しい横文字概念が出ると、それにすぐ乗るのが日本人の心意気。上記の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」以外にも、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議でも、同時期に報告書が取りまとめられています。
閣議の概要について
「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議各分科会における「議論の整理」及びこれを踏まえた「重点戦略策定に向けての基本的考え方」について(中間報告)(pdf)
こちらの方が、少し実務にまで踏み込んだ内容。
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投稿者 kksblog : 2007年06月08日 16:29