●教室のICT環境の将来像とは-調査研究報告書 (2007年06月14日)
文部科学省は、「地域・学校の特色等を活かしたICT環境活用先進事例に関する調査研究」を社団法人日本教育工学振興会に委託し、実施した。6月4日に、その報告書が発表された。
【概要】
<調査対象>
学校:9,500校
教育委員会:500箇所
<調査内容>
対象のアンケート、国内及び諸外国の先進事例調査
<報告書概要>
調査の結果と、それらを元にした教室のICT環境の将来像の検討と提案など。
報告書のまとめページ
報告書「地域・学校の特色等を活かしたICT環境活用先進事例に関する調査」報告書(概要)(PDF:620KB )
文部科学省委託による調査研究に掲載してあったコラム、「2010年5月X日○×小学校4年生クラスの一日」によれば、2010年の教室の様子は次のような姿となる。
<コラム>「2010年の教室物語」(一部抜粋) タブレットPCの画面には、職員室に入った欠席のメールが自動的にシステムに反映され、出席簿ができあがっている。欠席の状況に加え、子どもたちの顔を見ながら、体調不良の子どもがいないかチェックする。 「みんな元気ですね」 出席の状況は校務情報システムで管理され、学期毎の通知票に自動的にまとめられる。もちろん先生のタブレットPCでも簡単に確認や修正ができるようになっている。 「さて、今日の朝のスピーチは、タクト君の番だね」 先生に突然指名され、タクト君はびっくり。今日の順番をすっかり忘れていた。あわてて何を話そうかちょっと迷ったけど、そうそう、今朝のタケノコとのツーショット写真を思い出した。 「はい。えーっと、今朝学校に来る途中で、タケノコがすごく大きくなっているのを見つけました。これがその写真です。」 デジカメの写真をプロジェクタに映し出した。 「わー!」 みんなの歓声があがる。タクト君はちょっと得意げに話し続けた。 「昨日の朝は、土からすこし顔を出しているだけだったんだけど、今朝見たら、こんなに大きくなっていました。昨日の写真は、僕のブログ日記にあります。これと比べてみてください。」 先生は、タクト君のブログ日記にアクセスして、プロジェクタの画面を切り替えた。 「へー。一日でそんなに大きくなるんだ。竹って不思議。タクト君、一日で、背、抜かされてるじゃん」 みんなにいろいろはやし立てられ、すこし照れながら、でも少し得意そう。 「こうやって比べてとるとよくわかるね。同じものを続けてとっていっても、どう変わっていくかがよくわかるね。竹の伸びる速さはどのぐらいなのかしら。いろんな種類の竹も調べてみたいわね。ネットにも何か載っているかも。」 先生がちょっぴりアドバイス。この朝のデジカメスピーチは1年生の時から続けているので、みんなもう慣れたもの。最初は何をとっているのかわからない写真もいっぱいあったけど、今ではみんな上手に撮れるようになっている。写真が1枚あるだけで、たくさんのことが話せるようになった。 |
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投稿者 kksblog : 2007年06月14日 01:14