« 台東区学校保健会特別講演会[台東区/5月31日] | トップページへ | 家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー[埼玉/5月18日~] »

『ほめて育てよ』だけでは不正解 正解・不正解に反応する脳細胞が見つかる (2007年04月25日)

理研脳科学総合研究センターは、正解・不正解に反応する神経細胞群がサルにあることを発見した。同センターは、「教育場面で、“正しいことは褒め”、“間違った際には指摘する”ことの有効性を脳科学研究の立場から支持するものであり、教育効果を高めるための評価法の開発に一石を投じる」としている。

正解・不正解に反応する神経細胞群は前頭前野にあり、選んだ行動が正しいことが分かった際に反応する神経細胞と、正しくないことが分かった際に反応する神経細胞からなる。この細胞群の特徴は、正しい行動が十分に学習された後には、反応を行わないこと。正解であることがあらかじめ分かっている事柄については、これらの細胞群は反応せず、正解か不正解か不確実な事柄に対峙した場合にのみ反応する。

つまり、知らないことに対する学習は、正解であることが分かる、もしくは不正解であることが分かる、その双方によって進むため、正解の指摘・不正解の指摘はどちらとも欠かせない、ということになる。

同研究所は「人間で実証するためには、教育学と脳科学との連携が必要」としつつ、『ほめて育てよ』という考えに基づき「子供が正しい行動をとったときだけ「よくできたね」と評価し、間違った行動をとった場合には、特に指摘をしない」指導は、十分ではない可能性があるとした。また、学習指導法として、「正解のわからない問題を用意し、その答えを予想させた後で、正解または不正解という結果を返す」ことが有効であると考えられるとも述べている。

正解/不正解から学ぶ脳のメカニズムを発見(概要)
正解/不正解から学ぶ脳のメカニズムを発見- 脳科学の教育への応用に新たな手がかり - (詳細)

関連記事
こどもを叱る


ほめてしかって子育て上手(楽天店舗へのリンク)



« 台東区学校保健会特別講演会[台東区/5月31日] | トップページへ 家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー[埼玉/5月18日~] »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2007年04月25日 03:25


ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ