●生きる力育成? ハロウィンのランタンを家にある道具で作る (2006年11月01日)
もらいました。ハロウィンのでかかぼちゃ。
ということで、今回の「Pick it up!!」は、ジャック・オ・ランターン作成記。いや、これがどうしてなかなか。 図工教材として悪くないんですよ、ジャック君。制作時間、ちょうど40分くらいだし。
【あらまし】
とある会社に打合せに行ったら、かぼちゃをもらいました。資料を両手にたくさん持たされた上に、かぼちゃがどん。まるで嫌がらせのよう。嬉しいわ。 うふふふふ。
ということで、こんなんもらったら、ジャック・オ・ランターンをつくらない訳にはいかんだろう、と思いたったのでした。
・・・で、どうやって?
【作り方を調べる】
こういうとき、ネットは便利ですよね。
○Jack-O'-Lantern
(かぼちゃちょうちん)の作り方
このサイトをまとめると、流れとしては、
1:クレヨンで型を書く
2:かぼちゃの中身を掻き出す
3:目とか、口とかくりぬく
4:光をともす
はー。なるほど。しかし、ここに書いてある、ジャック・オ・ランターンを作る道具なんてのは、手元にないわけですね、当たり前ながら。 仕方がない。あるもので何とかしましょう。これが、お上筋ご推薦の「生きる力」というやつです、きっと。
【作ってみる】
■1:クレヨンで型を書く
下書き。残念ながら、クレヨンが手元にない。そして、僕にはハロウィンの素養がない。
いきなり書くとえらいことになりそうなので、型紙を作って貼り付けてみる。貼り付け位置を何度か変えて、バランスを取る。
型紙を作るとかえって大変そうな口は、目鼻のバランスをとった上で、色鉛筆で書き込みました。
こんな感じ。
■2:かぼちゃの中身を掻き出す
まずは、頭を切る。そして、中身を手で掻き出していく。結構水っぽい。
ここで問題がひとつ発生。
丸ごとのかぼちゃを調理したことがある人は分かると思いますが、かぼちゃの中身の繊維質って、すごい絡みつくんですよね。 種と繊維とを手でいくら掻きだそうと思っても、駄目。道具セットの中には、掻き出しショベルなるものがあるようですが、 当たり前ながらそんなものは手元にはない。
仕方なし。コンビニの中華丼の蓮華で掻き出してみる。問題なく掻き出せます。
教訓1:ものは大切に
教訓2:中華4000年の歴史はあなどれない
頭の中身を掻き出しきった惨劇のあと。
■3:目とか、口とかくりぬく
くりぬくための刃物は、ぺティナイフで代用。
ここで、問題がふたつ。
1:鼻のサイズの製図が小さくて、ぺティナイフだと切り過ぎそう
2:口の形がぼこぼこなので、そのまま切ると、「歯」の部分を切り落としそう
「対応策:切り過ぎないように努力する」
・・・というのは、良くない。
ちょっと余談ライクになりますが、人間にはミスがつきものです。いくら注意を促しても、ミスは起きる。このことを前提にして、 ミスの起こりにくい方法を考えるというのが、「対応策」を考えるということです。でも、人間不思議なもので「がんばろう」 っていう精神論で何とかしようと思っちゃうんですね。「馬鹿っぽい、そんなことやらないよ」と思うかもしれませんが、 学校でも良くあると思いますよ。例として「問題:部活の試合に勝てない」「対応策:勝てるまで練習しよう」とか。
ということで。「対応策」2つ考えました。
・切りすぎそうなところに穴を開け、それ以上切れないようにする
切り落としてしまいそうな「歯」の頂点などに、あらかじめ穴を開けておく
・ぺティナイフが切り込まれるラインを作っておく。
カッターナイフにて。彫刻刀で、平面の木彫りと作るときと同じですね。ずれないようにあらかじめラインを彫っておく。カッターナイフは、 ぺティナイフよりも取り回しやすいので。
そんなこんなしているうちに、完成。
繊維などが穴から見えると格好悪いので、見えていたら取る。
■4:光をともす
本当は、ろうそくで明かりを作るらしいですが、ないので電球にて代用しました。中身が湿りすぎていると危険なので、
一度中身に新聞紙を詰めて、水分を吸い取る。背面にもうひとつ穴を開けて、電球のソケットを差し込む。
しっぽのようで、ちょっとかわいい。点灯。
めでたくランタン化。60w電球だと強すぎだったので、電力を調節できる調光器をつけた。20w電球くらいを点けると、ちょうどよさそう。
【トリック・オア・トリート ~ バックグラウンドを知る】
調べる時間も入れて、総工時間40分弱。「授業時間にぴったり」などと思いつつ、住んでいるマンションの1階で記念撮影。
すでにつぶれてしまったお店のカンバンがもの悲しい。けれど、ジャック・オ・ランターンは、こういうもの悲しさが良く似合うキャラなのです。
Wikipedia「ハロウィン」の真ん中過ぎの「ジャックオーランタンの話」 を参照。
少し哀れで、かなり馬鹿。 人間そのもののような愛おしさを感じます。
■おまけ1:使用物まとめ
・
くりぬき用かぼちゃ
・
ナイフ:くりぬき用のかぼちゃはやわらかいので、
どんなものでも大丈夫っぽい。
・
蓮華:スプーンなら何でもいいと思います。「中華4000年」を持ち出すまでもない。
・ドライバー
・カッターナイフ
・
ハンドクリーム:種をくりぬくとき、ずいぶんと手がかゆくなるので。
・
ひかりもの:ろうそくでも、電球でも
・型紙:センスと刃物さばきに自信のある人は、
参考にしたサイトに紹介してあったパンプキンマスターズのフリー絵柄素材などに挑戦するのも良いですね。
こういった複雑な型紙を使う場合、型紙を貼るタイミングは中身を全て掻きだしてからにしましょう。掻きだす前に型紙をつけると、
型紙がびちょびちょになって、つかいものにならなくなります。
■おまけ2:その他画像
大きさ
こんなもん
アウターゾーンへようこそ
ドア開けたとたんにこんなの居たら、泣きそうです。
アップ
どどん
■おまけ3:気合の入った人には
こんな三角の目とか鼻とかじゃ、私の/俺のアーティスティック魂が満足できないという人に、上級編。 いろいろなことを極めていく人がいるものですね。世の中は、本当に広い(榊原)。
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投稿者 kksblog : 2006年11月01日 10:52
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