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シンプルに問題を解決する 問題を解決する3ステップ (2006年10月18日)

ちかごろ、少しやわらかめのものが多かったので、少しかためのお話。

 教育分野で「問題」と言うと「問題行動」という熟語まで広げて捉えられることが多いようですが、一般的に「問題」というと、 「解決すべきもの」と考えられます。

 問題解決の3ステップ。学級経営・学校経営などに興味のある方に。

序:問題解決の3ステップとは

色々なことを考える人が世の中には居るものですが、問題解決に関して、多くの論者は

1:問題を特定する
2:問題を解決するための課題を考える
3:課題を達成するための具体的な方法を考える

という手順でやっていくことが大切です、としています。

前置き:問題とは何か?

では、「問題」とは、そもそも何か? 
これにも大枠では合意が得られていて、

問題=理想と現実とのギャップ

といわれることが多いです。

1:問題を特定する
してみると、問題が起こった瞬間には、問題の特定はある程度終わっていることになります。なぜなら、問題があることに気づくということは、 「ギャップがある」ということには気づくことと、ほぼ同義だからです。もし、ギャップに気づかなければ、問題にも気がつきません。

 ただし、多くの「問題の気づき」では、次の「課題を考える」段階までいけるほど「特定」されていないのが普通です。 よくあるギャップの気づき方は

「なんか、生徒との関係がしっくりこない」とか。
「どうも、授業の進め方がうまくいかない」とか。

そんな状態。

ありがちな多くのパターンは、この時点で何とかしようとして、いきなり「解決策」を考えてしまうこと。現状がどうなっていて、 どうなっていけば良いのか深く考えずに、思いついた手をかたっぱしから打っていく。上手くいけば上手くいきますが、上手くいかなければ、 状態がますます混乱して、手詰まりになってしまうわけですね。

問題を特定することが先決です。 問題を特定するには、

1:現状を見据える
2:あるべき状態を考える

この2つの段階を経ることが必要となります。それで、ようやく「問題が特定」されたことになります。

また、問題と現象との違いを知っておくことも大切。例えば、

「車が故障した」

これは、現象です。ここから生まれる損害こそが、問題として把握されるものになります。

「車が故障して、修理するのにお金がかかる(金銭的損害など)」
「車が故障して、大切な約束に間に合わない(信用の欠落など)」


2:課題を考える
ギャップがしっかりと見据えることができたら、そのギャップを埋めるための課題を考えます。この課題が達成されれば、 問題は解決するという寸法ですね。課題は2パターンに分けて考えるとわかりやすい。

1:すぐさま行うべき課題
2:落ち着いて行うべき課題

1:すぐさま行うべき課題
これをやらないと、状況がどんどん悪くなっていってしまうということがら。できるだけ速く行うべき課題です。

2:落ち着いて行うべき課題
落ち着いて対処しても問題ないもの。こちらの課題は、ゆっくりと方法を考え、間違わないように行うことが大切です。こちらは、さらに 「損害を埋める課題」と「理想像を創る課題」とが考えられます。

課題の達成基準は、数値で測れるようにしておくと、よりよいと言われています。その後の、「方法」の達成基準になるからですね。

3:課題を達成するための具体的な方法を考える
課題を達成するための方法を考えます。ここで大切なことは、方法はいくらでもあること。

例:イベントにお客さんが来ない
300人お客さんがほしいイベントに、人が呼べる見込みがまったくないとします。この場合、

現状:「イベント集客の目安が立たない」
理想:「お客さん満員御礼」
課題:「300人の事前申し込みを得る」

となります。

課題の達成方法はいくらでもあります。 一般的な

「チラシ・ DMをまく」
「ポスターを貼る」
「知り合いを呼びまくる」
「マスコミに取り上げられてもらう」

などはすぐに思いつくでしょうが、

「来てくれたお客さんには、もれなく10万円を支払う」

という解決方法も、できるか否かは別として、ありえる。どれだけ手を考え付くか。この辺、要は、発想と勉強との「問題」です。(榊原)



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投稿者 kksblog : 2006年10月18日 17:39


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