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図解で考える方法 魚骨図 (2006年06月07日)

学校の現場でも、ウェビングやマインドマップ、KJ法を使っている事は多いようである。今回は、この辺りの手法に近しい図解手法「魚骨図(フィッシュボーン・ダイアグラム)」を紹介しよう。


魚骨図とは
その名の通り、魚の骨の形をした図形。他にもいろいろな名前があり、「フィッシュボーン・ダイアグラム」「特性要因図」、考案者の名前を取って「イシカワ・ダイアグラム」と呼ばれることもある。

解説文は、「フィッシュボーンダイアグラム」lこんな感じ。少し難しい。簡単に表現すると、「結果と、結果を引き起こす可能性のある要因を一覧するための図」だ。

図形を見た方が分かりやすい。雛形を描くとすると、こんな感じ。

図1
図1

頭の部分が、結果(もしくは物事の状態)。小骨には結果を引き起こす可能性のある要因を入れる。小骨から伸びている枝分かれ骨には、要因の中に含まれる要素を入れる。
これもまた文章で書くと分かりにくい。例を描くとすると、こんな感じ。
図2
図2


魚骨図の作り方
書き方はシンプル。魚の頭の部分に、結果を書く。背骨をまっすぐにおき、小骨には、頭に書いた結果を引き起こす可能性のある要因を置いていく。枝分かれ骨には、小骨の一番先に書いた要因に含まれる要素を置いていく。

そうすると、図2のようになり、思考を深めたかった「結果」に対して、文字通り一本背骨が入った図ができあがる。

魚骨図をKJ法と混ぜて使う
魚骨図は、KJ法を行う最中の図示ツールとして使える。KJ法は、「ある事柄」に関係しそうな「要素」を全てカード化しておき、似たカードを近い場所に集めていくことで「中分類」を作る。「中分類」をいくつか作ると、「ある事柄」の全体のかたちが見えてくることになる。複雑な「ある事柄」でも、直感的にまとめることができる。

この話を、魚骨図と対応させると、

KJ法
魚骨図
「ある事柄」
「結果」
「中分類」
「要因」
「要素」
「要素」

となる。

つまり、みなでの話し合いで、考えられる要素を全て抜き出して、ざっくりと中分類を行ったら(ここまでKJ法)、後は魚骨図に収めていけば良い。KJ法でのまとめの図を作ったり、マインドマップに収めることももちろん可能だが、魚骨図の方が構造は見えやすい。そのため、魚骨図でのまとめは、話し合いを整理整頓したり、さらなる話し合いを促進するのに、向いている。

主事職・主任職にある人は、
 魚骨図の正式な使い方を学びたい

ただ、この使い方は魚骨図の正式な使い方ではない。魚骨図は、「特性要因図」という別名もあるように、特性と要素とを一覧するためのもの。

正式な使い方を知りたい人は、

「客観説TQM研究所」

あたりを参照のこと。このサイトでは、TQC(総合的品質管理:ある商品に関わる部門が、共通の目標の下でおこなう品質管理活動)で使われる手法をまとめていて、魚骨図もそういった視点から記されている。ここまで知る必要は、学校では主事職・主任職にある教員の方以外では、ないかもしれない。逆に言えば、そういった多人数の調整を行わなくてはならない職にある人は、一読しておくと参考になるだろう(榊原)

【一歩進んだ関連書籍】
■層別・特性要因図の徹底的活用法
特性要因図のより詳しい書き方を知りたい人向きです。

■QC七つ道具100問100答
特性要因図をどう使えばいいかを知りたい人向きです。



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投稿者 kksblog : 2006年06月07日 18:06


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