●自分の児童・生徒に読ませたいマンガ(前編) (2005年12月14日)
先日から、某所で「自分の児童・生徒に読ませたいマンガを教えてください」というアンケートをやってみました。「実際に教室に置いている」「置く機会を狙っている」という先生方が答えてくださいましたので、ここでご紹介。
■「天才・柳沢教授の生活」
講談社 (2004/05/21)
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知的好奇心の塊である柳沢教授。なんとも前向きな杓子定規である彼は、一般人から見ると少し存在。その行動が、ちょっとした日常的な事件がまきおこしていく。教授の行動は、世界に埋まっているおかしみとかなしみとを(教授はそうとはしらないまま)掘り起こしていく。
■「プロジェクトX」
宙出版 (2003/01)
NHK制作ドキュメンタリーの漫画化。最後には色々とけちがつきましたが、このドキュメンタリーで取材されている対象の人たちがやったことが、それで色あせるわけではない。
■「はだしのゲン」
汐文社 (1993/04)
売り上げランキング: 1,634
反戦漫画?の傑作。「?」としたのは、そういう枠に収まらない傑作だから。ヒロシマで被爆しながらも、したたかに戦後を生き抜いて行くゲンの姿が、生きることの意味や喜びを掘り出していく。
ただ・・・色々な意味で著者の思想が強く打ち出されたマンガなので、単純に置いておくのはお勧めできないかも。置いておきつつ、授業で取り上げて多角的に把握してもらった方がいいかもしれないですね。
■「ブラックジャック」
■「火の鳥」
■「ブッダ」
ここまでくると、もう解説する必要ないですね。読んだことのない方は、一通り読んどく価値はあります。気に入った方は、二通り、三通りと。
■「ヒカルの碁」
集英社 (1999/05)
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週間少年ジャンプに連載されていた青春碁マンガ。これが、碁人口が大幅に増えたという逸品。主人公の成長もひとつの見所。碁の世界に住む人たちの、碁に打ち込む情熱や、夢破れて挫折していく姿、逆に駆け上がって行く姿も、やぱりひとつの見所。
■「築地魚河岸三代目」
小学館 (2001/01)
売り上げランキング: 39,873
サラリーマンだった主人公が、築地の仲卸売り業者に婿入りする。ストーリー技術的な話をすると、とある世界(築地の仲卸)に異人が入り込むことで巻き起こる物語。異人に説明するという形を取るので、魚のうんちくが大量に入っていても、話自体が重くなってない・・・と言えるんだけど、そんなことはあまり気にしないで、魚のうんちくと、食いしん坊で人の良い主人公が巻き起こす人情話を楽しむのが吉。
■「栄光なき天才たち」
集英社 (1997/05)
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「天才」の業績を紹介しながら、その人生の喜びと苦しみを描いた作品。タイトルにも「天才」と銘打ってあり、実際「天才」と一般に評される人のエピソードをまとめてあるものの、この作品を読んでみると、彼らを気軽に「天才」と呼ぶのが失礼に思える。それだけ、彼らの人生は強烈で哀しく、そして喜びに満ち溢れている。
■「スラムダンク」
集英社 (2002/04/25)
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バスケットマンガの名作。不良だけど一本気な主人公が、バスケの大好きな女の子に一目ぼれをしたからという動機からバスケをはじめ、そのままのめりこんで行く。圧倒的な画力で描く、躍動感あふれるバスケの試合と、主人公の周りの魅力的なキャラクタが人気の、青春スポ根マンガ。
また、この作品の作者である井上雄彦さんの作品として、バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」よりを薦める方もいらっしゃいました。こちらは、徳川夢声さんの朗読でも有名でしたよね。探してみたら、こんなんありました。これ欲しい・・・。
(榊原)
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投稿者 kksblog : 2005年12月14日 06:38
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