●大人の社会見学 感どうする経済館で感動する (2005年12月07日)
11月25日、東京タワービルに「感どうする経済館」がオープンしました。ちょっとおもしろそうなので、行ってみたのです。正直感動した。
感どうする経済館とは何か?
公式サイトがあるので、ここ参照。
http://www.kando-kzai.jp/
この公式サイトにも記載されているように、東京タワービルのなかに、このサイトのミュージアムがあると。今回訪れたのは、このミュージアムです。
行って見ました東京タワー。見上げた画像を撮っちゃうあたり、僕ったらおのぼりさん。
■ミュージアム入り口
意外に小さいなあというのが、入り口に立ったときの感想。
■経済タウン・スケープ
入り口すぐ横にあるのが「経済タウン・スケープ」
「1985年」と「2005年」との日本の経済活動の大きさを1万円札で積み上げたときの高さで比べている、というもの。分かりにくいと思うので、画像を。
小さい東京タワーミニチュアが「1985年」のGDP、大きな東京タワーミニチュアが「2005年」のGDP。こんな感じで、直感的に20年間の経済規模の変化を見て行くことができる。
他に大きさを見比べられるものに「日本政府の借金の大きさ」「みんなが貯めたお金の総額」「国が使うお金」「みんなが国に払う税金」「企業の値段の総額」などがある。
20年間の、色々な成長具合。お父さんお母さんが、20年間頑張ったんだよね。
■日本経済の足音時計
経済タウン・スケープから顔を上げると、その先にはなにやら不思議なデジタル表示。これは「日本経済の足音時計」。日本経済のGDP増加と借金増加とを、教えてくれる時計だ。これまた良く分からないと思うので、画像にて。
増え続けるGDPと借金。一定量増える。左端に赤い丸印が点灯すると、一歩進んだことを示す(みたい)。足音も鳴る。GDPに比べて、借金の歩調がみょうに速くて、思わず笑った(というか、笑わずにいられないというか)。
■ビジョナリー雑木林
ふと横を見ると、つみ木がある。この積み木はただのつみ木じゃない。問題つみ木と答えつみ木とがある。問題つみ木には、その名のとおり、問題がしるされている。
「釣り:せっかく釣った魚なのに食べきれないなんて・・・無駄にするのはもったいないなあ・・・」
で、この答えとなるつみ木(正しいつみ木を組み合わせると、直方体になる)を見ると
「能力給」
とある。何だろう?これは
「ああ、これはね。それぞれに記されてる数字を足すでしょ。そして、出てきた数字の紙を下の棚から引っ張り出す。そうすると、答えが書いてあるのよ」
あ、職員のおじさんですね。ありがとうございます。
答えは「釣魚買取事業」。
「ほら、釣った魚、捨てちゃうのもったいないじゃない。だから、この人、買い上げてね、料亭なんかに直接卸すようにしたわけ。釣り人買ってもらえる、料亭安い魚が手に入れられるってんで、みんな喜ぶ」
何にもきいてないのに答えてくれるとは。おじさん。ただのおじさんじゃないですね。おじさんは・・・博物館によくいる、誰も何もきいてないのに、延々と教えて語ってくれる、「教え魔おじさん」と見た。
次々につみ木を組み合わせて、番号の紙をガンガン見ていると
「あーだめだめ。そんなすぐ答えの紙見ちゃ駄目だよ。そこで問題のつみ木と、答えのつみ木を見るわけ。ほら、例えば「犬の散歩」って問題に、答え「牛乳パック」ってあるでしょ? そこで考えるのよ。紙を見たいのを我慢して、ぐぐっと考える。分かる? お兄さん」
あー、どうな・・・
「分からない? そう、分からないときに、この紙を見るわけよ。ほら、問題の数字が12でしょ。で答えが8。足すと?」
にじゅ・・・
「そう!! 20なんだよ。そこの棚の20の紙を引っ張り出すわけさ」
おじさん、平日昼間で人がいないからって、暇してますね? そんなにノリノリで教えてくれなくても、僕、頑張れます。
「ほらほら、それで答えが分かったでしょ。そしたら、こっちをみるわけ」
教え魔おじさん、僕の袖を引っ張ります。「こっちで本物が見られる」
「これが、さっきの答えの実物「犬のウンチ拾いスコップ」
へえ、これが答えの実物なんだあ・・・と感動する僕に、おじさん
「発明したハルカさん、小学生だったけど社長になったんだよ。お兄さんの年収より、きっと多いよ、彼女の年収」
ひとこと余計です。
■その他のものを、画像で一括ご紹介
100億円ベンチ
100億円でベンチを作ったら、この大きさ
100の1万円
・1万円で何ができるか
電柱広告、意外に安い
カルシウム、ばっちり
1万円では、ディカプリオを1コマも映せません
・1万円、どれだけの時間で稼げるか
ココロのレシート 近頃買ったものの評価を貼り付ける
新潟の産んだ、国内産ファストフード、ナポリタン。この前新潟行った時に食べました。
参考画像、ナポリタン。
これを、評価一覧に貼り付ける
左が評価高、右が評価低。ナポリタンがどこに貼ってあるかは、実際に行って確かめてみてください。
日本の借金リュック
リュックそろい踏み
2億の借金を背負ってみました。
■まとめ クリスマスも近い東京タワーの下で
結論。面白かったです。はじめにも書きましたが、正直感動したもの。色々な視点から、日本の経済活動が見られて、とても興味深いです。お子さんを連れても、デートコースとしてもなかなかのもの。学校の社会見学として行くには、スペースの問題で、ちょっときびしいかなという気もする。家族向けですね。
外に出ると、クリスマスらしいライトアップが行われたステージがあって、きれいなお姉さんや、業界の人っぽい人々が何人も打ち合わせをしていた。これから、なにかのイベントが始まるらしかった。
そのステージの横を通り過ぎて歩いて行くと、ステージの裏に、やっぱりライトアップされた広場がある。誰もいないその広場を、おじさんがひとりで掃除していた。
おじさんがきっちり掃除しているから、表の華やかなステージも、華やかに成り立っている。経済には、こういう面もある。そういうところも、感どうする経済館ではきっちり見せていってほしいなあと思うのでした(榊原)
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投稿者 kksblog : 2005年12月07日 21:37
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