スクールリーダーの養成
―日本教育大学院大学公開講座
いかにスクールリーダー、中堅教員を育てるのか 「スクールリーダー養成の新構想」について、日本教育大学院大学の公開講座で小島弘道氏(筑波大学大学院教授)が8月3日に講演した。以下は講演概要。
以前は、先生方をうまく管理、動かすためには知は必要なかった。経験が必要だった。
しかし、現在求められる知は学部レベルでは提供できず、学校評価だけでも大学院で1年ぐらいの学修がいる。
特に、学校経営計画、人事運営、危機管理、学校評価といった知は、従来あまり学ばれていなかった。
スクールリーダー養成のための大学院の役割は、@教育的識見の幅を広げ、深める、A実務経験を通じて獲得した学校運営に関する知や技を高度に深化、発展させる、B実務経験や研修などを通しては獲得が困難な高度な経営力、にある。
筑波大学の修士課程教育研究科「スクールリーダーシップ開発専攻」では、学校経営やスタッフ・マネージメントなどを2年課程で学んでいる。
学校経営政策など新しい概念がどんどん入ってくる中で、「ミドルをどう育てるか」。学校ミドル(スクールリーダーシップ、中堅教員)に求められる力量は、スクールリーダーシップ、学校づくりの総合的経営力としての学校力の構築である。
2008年4月に25大学に開設される教職大学院大学は、学部段階で得た知見に加えさらなる実践力を持つ有力な新人教員の養成と、現職教員を対象にしたスクールリーダーの養成を目指す。
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