-普通教室-
●教室で作成・すぐに印刷・配布
プリンタの稼働率もアップ
──静岡県・駿東郡清水町立西小学校 小見山晋治先生
小見山先生 |
小見山先生のモニター応募の動機は「今使っているプリンタの出力に時間がかかりすぎる」こと。現在は普通教室にGELGJETを設置し、学習効果を上げている。
「普通教室にプリンタを設置することで、教室にいる時間が増え、プリンタの稼働率も上がりました。やはりその場でほしい情報が手に入るのは大きなメリットですね」。授業時間内で印刷できるので、子ども達も報告書やレポートをまとめることが、より楽しくなったという。
「授業中に漢字学習で一人一人に対応した問題を作成、出力して利用しています。印刷スピードが速いので、1クラス30人以下程度であれば十分間に合います。学習中にワンランク上の計算プリントが必要な子が出てきたときも、すぐその場で印刷して渡せます。また、国語『私はレポーター』では、『学校の秘密』(学校図書・4年上)と題して取材してきた資料を印刷し、切り貼りしてプレゼン資料としてみんなの前で発表させました。様々な場面で活用しています」。
このほか、社会科の授業では金閣寺と銀閣寺を拡大印刷、2つを比較して室町時代の学習に使用した。学級通信では、最後の最後まで粘って、配布する直前までの情報を載せることができるという。「その場で印刷して子どもに渡せるのがいいですね。今書いたものが即皆の手元に配布できるのは、とても大きなメリットです」。
「金閣寺」「銀閣寺」を印刷して比較学習 |
◇
-職員室-
●「掲示物」「配布物」「教材」作成に
全職員でフルに活用できる
──新潟県・長岡農業高等学校
佐藤先生 |
昨年10月、新潟中越地震で大きな被害を受けた、新潟県立長岡農業高等学校山古志分校。分校は、長岡農業高・本校に移転、現在も仮教室内で学習を続けている。
地震で避難した直後、GELJET があったおかげで学習活動がスムーズに再開できたという佐藤先生。山古志分校の職員室でGELJETの稼働率は非常に高い。現在、職員室のプリンタとして、教頭始め常勤4人、非常勤3人で活用している。
「分校では、ほとんどの印刷物をGELJETで作っています。『インクジェットは遅い』と言っていた職員も、実際に使ってみてその印刷速度に驚いていました。
職員室に設置されたプリンタ |
年度当初の掲示物は、拡大連写機能を活用して、A3版2枚の大きさで、時間割などを全てGELJETで作成しました。教材作成にも拡大連写機能はとても便利です。体験学習サイクルの図などいつも皆で見て確認したい大きな掲示物に使ったり、数学の時間にグラフ教材を作成などしています」。
グラフを拡大で印刷して授業 |
製本印刷機能も活躍している。「先日は、児童の復習用に、数学の教科書の「解答集」を自作・印刷しました。学期に1回発行しているPTAだよりでは、両面印刷でA4 判の冊子を作成しています。『印刷して折るだけ』ですので、これまで手作業でページを並べ替えていた時間が削減され、非常に便利です」。
デフォルトは「レベルカラー(文字は通常濃度、イメージ画像の濃度を落とすことでモノクロ印刷と同等コストとなる機能)」。これも、カラーインク節約による経費節減に役立っている。
PTAだよりは冊子印刷で |
昭和23年に開校、50年余の山古志分校。前身は、旧種苧原村民の教育に対する熱意によって設立された種苧原分校だった。「閉校記念式典が 11 月に行われます。今、その準備でGELJETはフル回転中です」。今年度いっぱいで、山古志分校は閉校される。
●新潟中越地震 現場レポート(2004年11月24日最終更新)
報告:新潟県立長岡農業高等学校 山古志分校 佐藤洋司先生
【2005年11月5日号】