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学校ITで授業が変わる
SKYMENU [Digital Chalk]
理科の授業で作図指導に活用
静岡県浜松市立東部中学校

仲村篤志先生
 教材作成プレゼンテーションソフト「スカイメニューディジタルチョーク」モニターを5月号で募集したところ、全国から多くの応募があり、10名の先生方にモニターをお願いした。今回はその中から浜松市立東部中学校・仲村篤志先生の活用法を取材した。
    仲村篤志先生


様々なIT機器の
  可能性を試したい

個人指導がしやすい

個人指導がしやすい

 浜松市では、普通教室にはLANが敷設されており、各校には電子情報ボードが導入されている。また、プロジェクタは各中学校に4〜5台設置、マグネットスクリーンも各校につき3本導入されており、IT化は進んでいるといえる。

 昨年まで教委勤務であった仲村先生は「様々なIT機器の活用法の可能性を実際に確認してみたかった」と今回「ディジタルチョーク」モニターに応募。ディジタルチョークは、コンピュータ画面に文字や図形を書き込め、その内容と一緒に話している音声も同時に録音・録画できるソフト。タブレットと組み合わせると、より効果的に使える。

 今日の授業は、理科・第一分野「光や音、力でみる世界」の中で「凸レンズの働きを考える」項目。理科室にセットされたタブレットをプロジェクタにつなぎ、黒板に貼られたスクリーンに投影している。前回の授業で、凸レンズと光源の位置によってどのように像ができるのか、実験を行なった。今日はその仕組みを「作図」で確認する。
作図方法を投影

作図方法を投影



「書き込みながら説明」
  がしやすいですね

 仲村先生は、まず「ディジタルチョーク」の方眼紙モードを使い、予め記載しておいた凸レンズを画面に表示。教科書の例題に添って「焦点距離」を記載、光源の距離により壁面に映る像の大きさについて、「焦点距離の2倍に位置した場合」「2倍より遠くした場合」「2倍より小さくした場合」について、作図をしつつ像の出来方の説明を行なう。その後、各自ノートに作図を行なった。

 理科室には電子情報ボードもあるが、作図しながら説明する際は、影になって見えにくい場所もあるため、タブレットを使用して説明するほうが生徒たちには見やすいようだ。

 途中、何名かが質問に来た。仲村先生は、ディジタルチョーク上のラインをワンクリックで消していき、再度順番に説明していた。また、既に作図に「合格」した生徒が、ディジタルチョークを使い、クラス全員に「説明」する場面も見られた。

 「ノートPCの場合、3〜5人でコンテンツをのぞきこみながらですと、画面の性質上説明しにくいのですが、ペンタブレットを使うと、個別指導がしやすく、書き込みながらの説明がしやすい点がメリットだと思います。生徒らと頭を突き合わせて対話、一緒に考えながら説明できるという距離感が丁度良く、個別指導に向いていると思いました。また、一度設定したら場所がずれない点もメリットです」と述べる。

 ディジタルチョークについては、「『大変よくできました』などのスタンプツールが良いですね。メニューも、見ただけで理解できるので、すぐに使えました。また、背景サンプルには方眼紙のほか、原稿用紙や英語ノート、漢字練習帳などがあります。『感圧ペン』は、『止め』や『払い』などが反映されますから、書道の授業にも活用できそうです。板書したものをそのまま印刷するなど、漢字の練習にも役立ちそう。国語科の先生にはとても役立つ仕組みだと思います」

 様々な機器の活用で、普通教室での授業の活性化に意欲的な仲村先生。「授業の一部にそのIT機器の特長を考えて効果的に取り入れる」というスタンスは、参考になる。
説明しながら書き込み

新しいツールに興味津々

説明しながら書き込み
新しいツールに興味津々

デジタルチョーク

SKYMENU Digital Chalkとは?

描く
 ペンタブレットやマウスを使い、コンピュータ画面に図形や文字を描くことができます。アイテムはツールバーにまとめられているので、すぐに使えます。「よくできました」スタンプが人気。

録画保存 描き込んだ図形や文字と、話している音声を録画保存できます。

編集する 録画・録音したコンテンツを編集、説明の順番を入れ替えたり追加録画した部分を途中に挿入することができます。

再生する SKYMENU Digital Chalk Player上で再生することができます。また、音量の調整などもできます。

スタンプツール
  スタンプツールが便利


【2004年10月9日号】