株式会社OTTO
エンジニアリングプロダクト部
前田哲郎 副部長
よりコンパクトで軽量になり、使いやすくなった新しいmimio。学校施設のプール設計・施行一万基以上を行い、自治体ならびに文教関係者の信頼関係を築いてきた株式会社OTTO(東京都)は、mimioの日本総販売代理店でもある。今年よりワイヤレスmimioと新ソフトmimioStudio v.5.12j で、新しい授業シーンの提案に力を入れている前田氏に、mimioの特長について聞いた。
設定がより簡単に
いつでもどこでも電子黒板環境を実現できるのがmimioの特長ですが、ワイヤレス設定が可能になったことでケーブルがなくなり黒板回りもスッキリ、先生に喜んでいただいています。普通教室などで常設しても安心になりました。
また、キャリブレイションと呼ばれる「位置合わせ」もよりシンプルで簡単になりました。ワイヤレスのプロジェクタなどを組み合わせると、普通教室にも簡単に電子黒板環境が実現できます。
インタラクティブペンも性能アップ
付属電子ペン「インタラクティブペン」もバージョンアップし、精度が増し、反応がより自然になりました。また、黒板から離れた操作も可能ですので、より活動的な授業シーンを展開できます。
新開発ソフトmimi
oStudio v.5.12j は現場教員の声を生かし、デジタル教科書を始めとしたデジタル教材の良さをより効果的に引き出すことができます。グラフや白地図などのツールも付属しており、先生からは、授業シーンの発想を高めるツールと評価をいただいています。また、ちょっとづつ「見せる」ことができるブラインド機能や「一部を見せる」ことができるスポットライト機能などのプレゼンテーションツールは、授業のアクセント作りに役立っています。インターネット上から素材を収集・教材作成が容易にできるようになりました。
パノラマ映像投影も
mimioは最大タテ1・8m、ヨコ3・8mの画面投影が可能です。またmimioを複数台揃えることでパノラマ映像投影も可能と、工夫次第で様々な使い方が考えられます。
今後もさらにバージョンアップを
電子情報ボードが学校の授業シーンに大きな役割を果たしながらも、その導入状況は、全国4万校に対しわずか8000校。しかも各校数台程度です。現場の先生に聞いてみると、現在ある電子情報ボードには、その良さを認めながらもなんらかの不満を持っているのですね。「使うと効果的」しかも「気軽に使える」ものが求められています。mimioがワイヤレスになり、ソフトもバージョンアップしたことで、「これいいね!」言ってもらえる。その声に力を得、これからは、ひとり1台mimioを持っていただけるよう、よりツールを充実させ、セッティングをさらに簡単にしたり常設に向いた形態を提案するなど、さらに先生方に喜ばれるmimioに進化させていく予定です。
(聞き手 吉木孝光)
【2006年11月4日号】