エドウェル 代表取締役副社長 柳瀬貴夫氏
学校ホームページの運営はスキルや時間、転勤による人材不足など、様々な障害から頻繁に更新されるサイトは少ない。
「毎日ホームページから情報を発信すると、学校にとってマイナスな情報発信でも保護者が応援してくれるようになるなど、両者にとってメリットがある。『スクールWebアシスト』なら専門の担当者や操作のための研修会も不要。誰でも簡単に更新できる」そう語るのは、同社代表取締役副社長・柳瀬貴夫氏。
「スクールWebアシスト」は、テンプレートを選択して文章を入力するだけでWebページを作成できる学校ホームページ作成ツールだ。学内の配布文書をPDF形式でWebにアップする機能や、学校行事を表示するカレンダーなど機能も充実。ブログのような手軽さだが、書き込みを公開するには決裁者による承認が必要なため、不適当な書き込みを防ぐことも可能。ASPサービスで、年間利用料は15万円。現在全国で400を数える学校が利用している。
「これまで多くの学校現場を回ってきたが、市町村でシステムやソフトがバラバラに整備されている学校が多いことに驚いた。活用が進まないのも当然だと思う」。
平成8年まで教育用ソフトの企画・販売会社だった同社は、学校支援にこだわった製品自社開発・販売を行なっている。
「ソフトも大切だが、サポートも欠かせない。私達は『広く』『浅く』ではなく、狭くても地域に密着したサポートに力を入れている。ハード、ソフト、サポートがバランス良く揃って初めて効果的にITを活用できる」と柳瀬副社長は、導入現場を第一に考える同社の姿勢を語る。同社の製品は8割をベースに、残り2割は導入現場の環境に応じてカスタマイズできるよう、予め設計されているという。
「ネットワークの便利さを先生自身が体感して、子どもたちにも良いことだと分かれば、学校の先生はITを使うようになる。ITに馴染みがなかった先生もリテラシーが確実に上がっている」。
現在愛知県内の小中学校約250校が活用している「EDUCOMマネージャー」は、同県の学校の「声」を反映させて開発された教育用グループウェア。校内ネットワークを活用して予定表や連絡用掲示板で情報を共有したり、出席簿や通知表等の生徒情報を蓄積、各学校に合った形でプリントアウトが可能だ。
「不慣れな人からすると、ちょっとした嫌な思いがITを使う気持ちを損なわせる。何かあったら『エデュコムに聞けば大丈夫』という雰囲気作りが大切」と述べる柳瀬副社長だが、先生の仕事のすべてをサポートするわけではないという。
「できるだけ私たちだけで解決しないようにしている。先生と一緒に問題に取り組むことで、お互いに成長する。いつかは自然と『隣の先生に聞けば大丈夫』といった雰囲気が学校にも生まれてくれると嬉しいですね」。
「サポート」を基盤に、同社は今後も学校現場を支えていく。
(聞き手 吉木孝光)
【2006年5月6日号】
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