コンピュータ教室における生徒機のリモート操作というと、実際には生徒機のトラブル対処や、運用管理でしか使用しないとのイメージが強い。
確かに、通常のコンピュータ教室で個別に操作方法を教える様な場合、教室が狭く動き回れないなどの特別な理由がない限り、リモート機能を使ってPC上で教えるよりも生徒の所に行って教えた方が早く、生徒の理解度も良いので、わざわざリモート操作機能を使用する事は少ないだろう。
しかし、リモート操作機能は、他の機能と併用する事により様々な場面で授業を多様化することを可能にする。
例えば、MasterEyeでは、画面転送機能と併用する事によってリモート状態にした生徒の画面を他の生徒に転送する機能がある。
この機能を使えば、授業の進行状況に応じて説明例としたい生徒の画面を他の生徒に転送し、リアルタイムに説明する事が可能になる。しかも、リモート状態の生徒画面を転送しているので、説明の最中に直接添削する事も可能であるし、部分拡大する事や、枠線など各種ポインタを使用して説明場所を強調する事ができるプレゼンテーション機能も装備されている。又、カメラ機能を使用すれば添削等を行った画面をキャプチャーし、保存した上で他の生徒に配信しておける。リモート操作の起動方法は、生徒機一覧から生徒機をダブルクリックする事による直接起動、又は、画面管理機能によって生徒機の画面を一覧で管理しながら生徒を選びリモート操作に移行する方法等、状況に応じて使い分けられる。
【2004年7月10日号】