地震の“動き”を
“目”で理解
カリタス中高
理科ネットワーク
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無償で利用できる 「理科ネットワーク」 |
2月25日、科学技術振興機構(以下JST)が開発中の無償デジタル教材「理科ねっとわーく」の共同研究発表会がカリタス女子中学高等学校(神奈川県川崎市)で行われた。同研究会による公開授業は今回で2回目。授業後の研究協議会では、授業者の黒瀬教諭を始め、視察した学校園関係者からJSTに対し活発な意見交換がなされた。
研究授業が行われたのは中等部3年の地学「地震とその仕組み」。ホワイトボードにプロジェクタでコンピュータの映像を投影、書き込みをしながら説明する。
導入時、JST提供によるコンテンツ「地震動分布観察」が活用された。これは、2001年8月14日5時11分に発生した青森県東方沖の地震が5分41秒もの間、震源地から各地へ拡がる様子がわかるというもの。地震の「揺れ」が同心円状に広がる色の変化で、視覚的に確認できる仕組みだ。
授業後の研究協議会では「地震原理のイメージが湧きやすかった」「実習と説明で緩急をつけた利用法ができる」「教材のダウンロード方法を改善して欲しい」などの感想や要望が出された。
【2005年3月5日号】