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画像転送型 授業支援システム 
 MASTER EYE モニター報告
「MasterEye」で生徒状況を把握
徳島県・新野高校

情報担当中原先生
 徳島県新野高校では、学力向上フロンティアハイスクールの指定を受けて2年目を迎える。「情報教育」を柱の一つにして取り組んでいるが、4月よりコンピュータ教室に「マスターアイ」を導入、生徒管理と指導に役立てているという。担当の中原先生に、その活用方法を聞いた。




■コンピュータ教室で
  役に立つ機能が満載!

 本校の教室は、CAI教室の構造上、授業者から生徒の画面をチェックできません。また、生徒が頭を低くするとモニタの影に隠れてしまい、生徒がいるのかいないのかもわからない状態です。

 その対策として昨年はTTの授業を展開していたのですが、それほど上手くいかなかったため、今回「マスターアイ」の導入を考えました。

 高校生といってもその力量不足の理由など、生徒の背景はまちまちで、一斉指導で改善できるわけではありませんので、個々の生徒状況をチェックするために役立っています。

 授業内で課題をさせるときなどに「管理」のボタンをクリックすると、教室内で起動しているコンピュータの画面チェックが出来ますので、生徒画面をキャプチャーして、きちんと授業に参加しているかどうかをチェックします。


■「画面転送」「コール」
  機能を活用

 授業の説明はプロジェクターに表示して行っています。生徒が黒板を見ながら授業をするという感じです。生徒の表情をチェックするためにも作業を止めさせ、顔を上げさせるようにしています。指示しても説明中にマウスのクリック音が消えずこちらの説明に集中していない、という状態が続く場合は、「全画面転送モード」で「画面転送」し、教師画面を生徒に転送表示します。画面転送すると、生徒はPCを使えなくなります。

 作品制作の課題で、生徒が作った作品をプロジェクターに表示して解説するのですが、提出作品だけでなく作業中の生徒画面をキャプチャー、教師側パソコンに取り込んでプロジェクターに表示したり、全員に転送して解説することが出来ます。ちょっとリアルタイムな感じがしますね。

 今一番注目している機能は、名前をコールする機能です。生徒に自分の名前を入力させる画面を表示して行うのですが、時間を設定してその時間内に入力・送信をしないと、その画面が消えてしまいます。「管理」を使って、生徒の画面を一斉に見ると、起動したコンピュータ名で画面が表示されるのですが、コール機能で名前を書かせることで、画面に、入力した生徒氏名が表示されるようになります。

 誰が何をしているかをチェックするときに名前がわかるので、注意もしやすくなります。

 「マスターアイ」は独立したソフトとして動き、ネット内で通信しながら動いているので、付加が少ない点、使いやすい点が良いですね。

徳島県新野高校授業

【2004年6月5日号】