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小・中・高向け朝日新聞記事データベース
 「朝日けんさくくん」
普段の授業の中で活用を!
小・中・高モニター募集中
 大学・学校・公共図書館向けに、朝日新聞オンライン記事データベース「聞蔵(きくぞう)DNA for Libraries」を出している朝日新聞では、12月1日より小中高向けに特化した朝日新聞オンライン記事データベース「朝日けんさくくん」をリリースした。「朝日けんさくくん」の開発担当者に、開発の意図と特徴を聞いた。



■朝日新聞の持つ膨大な 記事データベースを
  社会に役立てたい

朝日けんさくくん 検索画面  「公共図書館や大学では『聞蔵』が活用されていますが、全国に4万校ある小中高にも、なんとか朝日の記事データベース活用法を提案できないか、と開発したのが『朝日けんさくくん』です。

「聞蔵」は、大学で学生が卒論のための資料検索のために使う、大学教授が研究論文執筆のために使う、という使い方が一般的です。しかし『けんさくくん』は、それだ けではなく、普通教室の授業に活用してほしい。例えば社会科の中で資料を使うのならば、『けんさくくん』はその日の朝刊の記事が反映されますから、最新の資料を使ってもらうことができます。総合的な学習の時間を中心に実施されている情報教育やメディアリテラシー教育の素材としても有効に活用頂けると考えています」。

 「朝日けんさくくん」 では、小・中・高生にとって分かりやすく有用なものをと、朝日新聞の記事で最も読まれている「天声人語」と「社説」をHPのトップに持ってきた。「朝の会での先生の話や、子どもたちの1分間スピーチ、調べ学習の際の課題発見のきっかけにして頂ければうれしいですね」。

 記事データベースの面白さは、キーワードで検索すると過去の記事も一緒にラインナップされる点だ。「ニュース」は、たまに新聞やテレビでニュースを見ても、なかなか記憶に残りにくいものだ。日頃から親しむことで理解が深まり、関心が湧くものだが、キーワードで検索することで関連ニュースが時系列に並び、ニュースの流れが分かる面白さがある。

「『けんさくくん』を活用して、ニュースの面白さをぜひ小中高生にも発見して頂きたいですね。そして、新聞記事というものに親しみをもってもらいたい。日頃新聞に親しんでいない人が直接新聞に入るのは、ハードルが高いものですが、パソコンを使い、親しみやすいインターフェイスから入り込むことで、活字やニュースに親しんで頂けたら――新聞という紙メディアへの興味へと発展して頂けたら、と願っています」。

 今後は、ルビの導入や小学生でも興味や関心を持ちやすいカテゴリ分けにも徐々に挑戦していきたいと考えている。

「その実現のためにも現場の方の声が必要です。
『けんさくくん』のモニターも募集中ですので、多くの先生や児童・生徒に使って頂き、多くの声を集め、より良いものに開発していきたい。CDなどの『形』がないと、公費予算内での購入が難しい、という現場の声を聞きますが、アメリカの公立学校の図書館の中には、州の予算で有料コンテンツを購入している図書館や、書籍購入費とほぼ同額が予算として振り分けられている図書館もあるそうです。日本の今後の可能性に期待しています」。
朝日けんさくくんモニター募集中!

「朝日けんさくくん」では現在モニターを
小・中・高の教員対象に募集中。
お申し込みは
http://www.asahi.com/information/intro_k_kun.html
またはFAX03-5541-8691

【2003年12月6日号】