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私学経営
「使い勝手」「導入しやすさ」が決め手に
PC教室管理『Master Eye』
鹿児島育英館中学・高等学校
松井博文先生
松井博文先生
 鹿児島育英館中学・高等学校は、1学年1クラス(40人)の少人数できめ細かな指導に定評のある共学校だ。もともと全寮制の男子校で、生活力が身につき、かつ進学実績も高いという評判から「女子入学」の希望が増加、平成11年より共学化が実現した。それに伴い全寮制は廃止、通学も認められるようになったが、全体の7割が寮に入っており、一日通じて学習指導や生活指導を受けているという。また、英語教育にも力を入れている。高校は、全員が大学進学を目指す進学校でもある。同校では教科「情報」開始に伴い、スムーズな授業展開のため、授業支援ソフト「MasterEye」を導入した。教務主任の松井博文先生に導入の経緯を聞いた。


高価すぎるシステムは不要
  必要な機能が十分にある

 高校で、教科「情報」が開始、育英館では2名が「情報」教諭の資格を持つ。授業は主にコンピュータ教室で行われるが、その際必要になったのが、コンピュータ教室での授業を支援・管理するソフトだった。

 「例えば、操作方法をプロジェクタで投影して説明しても、教室の後ろだと、見えづらい。また、説明をするときに黒板に注意を向けさせる、そんな単純なことが、コンピュータ教室では難しいのです」。

 しかし、調べてみると、高額なシステムばかり。機能の豊富すぎる点も気になった。「初見で先生方が使いこなせるもの、必要な機能は十分あり、かつ導入費用が負担にならないものを探していました」。そのときネット上で見つけたのが、スイス発の授業支援ソフト「MasterEye」だ。必要性を感じていた機能が過不足なくある。操作方法も簡単。試用版を取り寄せた。思ったとおりのことができた。教師が問題のファイルを生徒に送り、生徒がそれに回答、教師がそれを回収できる点も気に入った。即導入を決めた。

 進路担当教諭が、各担任に説明を行う際、MasterEyeを使ってプレゼンテーションしたが「プロジェクタと違って目の前の画面で説明を受けられるため、非常に分かりやすかった。使用した先生も、すぐに使いこなせていた」。

 また、物理の授業では、シュミレーションソフトを動作させ、生徒画面に転送して説明した。動きが非常にスムーズで、生徒らの集中力も増していたという。

 「見せたいものを見せたい瞬間に転送できるので、効率的に説明することができる」という。

 新鮮だったのは、「チャット機能」。ネット上のトラブルは、ネットに参加する人全員にふりかかる可能性がある。「生徒らがネット上でチャットを初体験するのは、とても危険。チャット機能を教室内で体験させたのですが、他愛ないことからトラブルに発生する現場が教室内に起こったのです。実際にネット上で起こりがちなトラブルのシミュレーションになり、生徒だけではなく教師自身もその流れを目の当たりに出来、良い発展学習ができました」。

 これからは、ネット社会における「生徒指導」も欠かせない。チャットや掲示板、メールにおけるコミュニケーション方法は、学校教育の重要なジャンルとなる可能性が高い。

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チャット機能で
  新しい授業展開も

 先生が次にほしいと思っているのは「環境復元ソフト」だ。生徒がコンピュータを触っていると、ちょっとした拍子に設定が変わってしまう。そうなると、とたんに一斉学習に滞りが出る。エルテックスでは、4月より環境復元ソフト「ProtectON」が試験販売される。コンピュータ教室に導入しておけば、授業毎に再起動させる事で、常にコンピュータを同じ状態に保つ事が可能になるというもの。選任の管理者を置く必要はなく、管理にも手間がかからないのが特徴だ。

 「復元ソフトはスムーズな授業展開にもコンピュータ教室の活用のためにも、絶対に必要だと感じている。ぜひ試してみたいですね」。


 (株)エルテックスURL http://www.eltex.co.jp/mastereye
 連載「MasterEye」でできること http://www.kknews.co.jp/maruti/softrls/
 日章学園 鹿児島育英館中学・高等学校 http://www.nissho.ac.jp/kih




【2005年3月5日号】


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