ひとり1台 ギヤボックス作成
静岡県立静岡工業高等学校 タミヤ



  静岡県立静岡工業高校では3月、毎年恒例となっているひとり1台のロボット製作、競技会を開催した。電気科2年生が地元企業であるタミヤの会社見学とギヤボックスなど同社商品紹介の講習を経て、実際にギヤボックスを組み立てていく。同製作には、2年次の実習3単位があてられる。
 静岡県立静岡工業高校は、県内有数の伝統校。資格取得に力を注いだ授業が行われている。
 タミヤと共同で作業を行うことになったのは、同校OBである企画室の山本さんが、同科菊田先生に提案したことから。
 「静岡市内の企業であり、キット数も多く提供されているため、提案を受けました。また講師招請事業として行っているので、生徒も楽しんで作業を進めている」と菊田先生。
 また「新しいキットの紹介があったり、学内では得られない情報を生徒が吸収できる」と、産学連携のメリットを強調する。
 共同授業では、一辺30cmの立方体に収まる電動モーターカーを製作。ギヤをベースに、数百円程度のパーツを組み合わせる。この際、リモコンは有線で駆動は電動モーター、乾電池を電源とした。
 また競技では、1×2mのエリア中央にあるピンポン玉を、制限時間3分以内に数多く自陣地のゴールに入れ、その個数を競い合った。ゴールと中央のピンポン玉入れ、競技場外周には高さ5・の壁を作成。
 生徒たちは今年度、課題研究の授業で全6台ほどを製作。外部の大会に参加する意志を強めている。