現役高校生5人よる座談会「スマホと自分たち」の最終回。
―ネット炎上どう思う?
「コンビニの冷蔵庫」
「遊園地で悪のり」
「USJ!」
「みんなTwitterは、バカ発見器と言ってる(笑)」
「あれだけ事件になったらもう誰もしない」
「朝礼で何度も」
「警察とか来た」
「怖いぞ、人生台無し、とか言ってる」
「もう誰もしない」
「小学生とか心配」
「誰も教えてくれない」「あそこまでじゃないけど、あんな画像けっこうあったよな?」
「友達、慌てて削除した」
―先生、頼りになる?
「ぜんぜん(笑)」
「先生にだけは相談したくない」
「先生、ネットとかって張り切るでしょ??」
「うん、後輩が生徒指導に相談したら、頼んでもないのに朝礼で注意」
「え〜!」
「噂が広がって、その子、不登校になった」
「ひど!」
「いじめや」
「先生、要注意」
―どうしてほしい?
「知らないんだったら、勝手に動かんといて」
「どうしてほしいか、聞いてくれよって感じ」
「そう、この前なんか、先生、『LINEの書き込み、監視してるねんぞ』って嘘ついてきた」
「よくある話(笑)」
■彼らから 学ぶべきこと
彼らの言葉は示唆深い。要約しよう。
(1)教育の必要性
ネット炎上事件については社会問題になり、今後は中高生はしないだろう。しかし、学んでいない小学生はやりかねない。教育が必要。
(2)教員には相談しない
教員は暴走するから相談しない。「教員に相談すると、勝手に動いてよけいややこしくなる」という。
(3)無知はばれている
教員の無知は周知の事実。そういう人からの危険をあおる発言は効果が薄い。
■これからのために
私は、この種の問題で、教員が生徒に伝えるべき言葉として次の3つを提唱している。
(1)いつでも相談に乗る
(2)自分は無知だが、知って"る人を知っ"てる
(3)暴走しない
スマホ等の問題については、自分の無知を認めるべきである。大人に求められているのは、スマホ等についての知識ではない。困ったときの対処方略である。「知ってる人を知っている」とはそういう決意を込めた言葉である。さらに勝手に行動(暴走)しない安心感があれば生徒は相談にくる。教師に相談しないのではない。できないのだ。
問われているのは、我々大人の心構えなのだ。
【2014年4月7日】
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