担当校の矢ロ校長(左)と 大曽根さん(右) |
■大曽根さんからみて担当校のICT活用のあり方に変化を感じますか?
はい。最も大きな変化は学年間の活用状況に差がなくなってきていることです。今年度当初から4〜6年生は日常的に授業で使われていました。4年生以上には前年から電子黒板と児童一人1台のタブレットPCが配備され、この環境を活かす取組みが実行されていました。一方で1〜3年生は日常的な授業での活用はまだこれからという状況でした。それが今ではどの学年でも積極的に活用されています。
■そのような変化が起きたプロセスを教えてください。
一学期には先生方全員と関係を築いた上で、夏休みに校内の機器や教材ソフトに関する研修会を開催しました。提示用機器の接続などの支援をすることで、先生方の不安を取り除くようにしました。また一年生の研究授業では書画カメラなどを活用し、校内の多くの先生方にICT活用のメリットを感じていただくことができました。
■段階を意識されたということですね?
はい。実はもう一つ要因があります。学年間による活用の差は校長先生も課題と認識されていました。ちょうどその折、夏休みにICTの活用状況に関するアンケート調査をベネッセですることになりました。その結果、ICT環境を活かした学校の積極的な取り組みが数値で示された一方、先ほどの課題も明らかになりました。そこでアンケート結果の報告と今後の支援の重点方針を私から校長先生に提案し、1〜3年生への重点的な支援の了承をいただきました。同時に校長先生から調査結果の共有と課題点について全先生に発信していただき、計画通りに実行しやすくなりました。
■校長先生も成果を感じられていますか?
「ICTの効果的な活用」は学校の教育目標の中核の一つでもあり、大きな成果を上げていると捉えられ、先生方にもフィードバックされています。
■本当によかったですね。6か月の取材協力ありがとうございました。
(連載おわり)
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◆輝く!ICT支援員 −ICT活用支援の現場から
(1)「必然性ある場面」でのICT活用を心がけて
(2)「多様な考えを知り、 理解を深める効果」を実感
(3)授業支援をスムーズにするコミュニケーションとは?
(4)デジタル教材の提案は活用イメージが湧くように
(5)ICT支援員として働く上で一番大切な力
(最終回)ICT活用状況に感じる担当校の変化
【2013年3月4日号】
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