【特集】指導者用デジタル教科書(2012年10月8日号)

豊富な資料で授業が立体的に−大日本図書

  小学校向け、中学校向けに教師用指導書「指導用デジタル教科書編」を提供している大日本図書。今年度から中学校の新学習指導要領が始まったが、担当者によると、中学校理科教員に好評で、小学校以上に導入率が高いという。教育委員会の一括導入だけではなく、教材費などで独自に購入する場合も多いようだ。

理科教員に好評

指導者用デジタル教科書
拡大しても鮮明に見える高解像度の画像を使用
指導者用デジタル教科書
動画やアニメーション、静止画を豊富に収録

  「指導用デジタル教科書編」で活用率が最も高い機能は、静止画や写真の拡大だ。同社の写真や画像は高解像度のものを使用しており、どこまで拡大してもくっきり美しい点が特徴で、教科書上で、疑似的に観察活動ができる。

  理科への興味関心を持たせるのに欠かせない実験や映像などの動画も豊富に収録。教科書では扱っていない実験など、およそ1000分にも及ぶ映像やアニメーション教材を収録した。収録映像は理科教員に定評があるNHKのコンテンツ。授業に使いやすいように、必要な部分だけを数分以内に編集した。

  デジタル教科書上への書き込みも保存できる。付せんを貼りつけてキーワードを隠しておき、振り返りに使うなど、授業前に作り込みができる。

  教科書の「編集モード」では、画像や映像、Web情報などのデータを教科書紙面に組み込むことができる。教科書紙面から直接オリジナルデータを呼び出すことができる機能で、どんなデータでもドラッグ&ドロップするだけで、紙面にデータを配置、ポップアップモードにすることもできる。もともとPCの使用率が高く、DVDや独自教材の使用頻度も多い理科教員には魅力的な機能だ(Windowsのみ対応)。

  さらに「オリジナルページ」も作成できる。教科書の紙面の間にオリジナルページを組み込むことができる機能で、まとめの問題や資料などを作成しておけば、別ウィンドウを開閉することなくデジタル教科書をめくるように提示できる。▼詳細=http://www.dainippon-tosho.co.jp/digital_textbook/▼価格=各学年4万2000円(税込)。購入は教科書取扱店へ。

 

【2012年10月8日】

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