■ 必要なトピックピックアップ
生徒たちは、この「事例探し」のために、積極的に記事データベースを活用している。朝日新聞の記事データベース検索システムでは、当日の朝刊まで記事検索の対象となり、最新情報をトピックに盛り込むことも可能だ。
3年生の進藤和貴子さんのテーマは、最近のペットブームとそこから生じる種々の問題点について。「ペットブームから生じている社会的な問題については、新聞などのニュース記事からピックアップします。問題が生じてきたのはここ2、3年のことだと思っていたのですが、朝日のデータベースで検索すると、思っていたよりもずっと以前から問題があったので、驚きました」
通常の検索エンジンだと、ペットショップの情報など、進藤さんが必要とする情報以外のものまで数多くひっかかってしまう。その点、新聞記事に特化したデータベース検索は、必要となるトピックを効率的にピックアップすることができる。また、日付順に表示することが出来るので、その年によって注目度の高い問題点の変化も一目瞭然だ。問題点を明確にした後は、蔵書検索で、個別に調べを深めていく。
■ 記事データベース
導入のポイントは?
図書館では、約12万冊の蔵書を2001年度にデータベース化、調べ学習で活発に活用されているが「新聞記事をもっと活用したい」とアンテナを張っていた櫻井先生が注目したのが朝日新聞の記事データベース検索システムだ。本格的に導入して半年が経過、社会科や国語科、理科、英語科などで積極的に活用されているという。「朝日新聞の記事データベース」は課題を最新の具体的事例や過去の経過から考え、見つけるためのツール。蔵書は、それを裏付けるためのもの。それぞれの役割が明確なので、より厚みのある調べ学習が可能になります」
司書・桜井強先生
朝日・記事データベース詳細は
http://www.asahi.com/information/webdb.html
【2003年10月4日号】 |