来た来た!! 新教科「情報」
神奈川県立汲沢高等学校 
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教育マルチメディア新聞2002年4月6日号
 

 神奈川県立汲沢高等学校は、県立高校改革推進計画により、平成15年度に「フレキシブルスクール」として体系化する。フレキシブルスクールは、個々の興味や関心に応じた科目選択や、午前・午後型の時間割作成が可能。また検定や大学、専門学校での受講結果を単位として認定するなど、柔軟な学習スタイルを提案している。平成15年度の「新装」に向け昨年度、1期生と進めたプロジェクト「教育の情報化を目指したインターネット活用と生徒支援プロジェクト」を同校・持永修平先生が報告した。
 取組みは主に3点。

 1全1年生に対する情報リテラシーオリエンテーション

 「情報モラルの育成」は欠かすことのできない内容と、全10時間のオリエンテーションを実施。平成12年度先進企画「ネット社会の歩き方」を活用し、インターネットの活用方法、影の部分の理解と克服、メール利用に際してのモラル育成を指導した。

2携帯端末の利用も視野に入れた生徒支援体制
−先生はメルトモプロジェクト

 生徒自身が時間割を作成していくことを視野に入れ、生徒と教師のコミュニケーション手段として電子メールの活用を模索した。全員にメールアドレスを配布し、学内の端末や自宅のパソコンを利用するほか、携帯電話を持っている生徒に関しては配布したアドレスが受信した内容を転送し閲覧できるようにした。

 一方で、職員室で電子メールを常時受信できる環境作りと、職員のスキルアップ、機器等の確保も同じに整えていった。
 また複数の生徒が同じ端末を利用することから、ブラウザメールを使う環境作りを考えた。選択肢としては、商用フリーメール、学校で外部メールサーバをたてる、学校でイントラネット用サーバをたてる、ホスティングサービス、教育委員会や自治体で管理するサーバの5肢。

 2では、メール環境比較検討、メールによる情報伝達試行、携帯端末活用方法および問題点が検証された。

3教育用コンテンツの作成および配信−ドラえもんのどこでもドアプロジェクト

 作成にあたり、生徒の自学自習をする際の手助けとなるコンテンツを計画。短時間かつ簡単に作ることのできるもので、3〜5分で学習できるようなWebコンテンツを考案した。結果、SMILベースでビデオを制作。放課後に開放しているパソコン教室のほか、図書館に設置されている端末でも閲覧を可能とした。利用度の調査を経て今後、同校では「自習室やラウンジにも自由に使えるパソコンを設置する」予定という。

http://www.gumisawa~h.ed.jp/