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教員のICT活用指導力

チェックリスト18項目を策定

〜資料提示や情報モラル

  文部科学省の「教員のICT活用指導能力の基準の具体化・明確化に関する検討会」(座長=清水康敬・メディア教育開発センター理事長)は、教員のICT活用指導力のチェックリスト小学校版と中学・高校版の2種類を策定した。ICT指導力については教員により指導力のバラツキがかなり見られる。

到達目標を明確にすることで、校内外のICT活用研修などにより、すべての教員がICT活用指導力を有するようにすることが求められる。チェックリストは全18項目大項目として「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」、「授業中にICTを活用して指導する能力」、「児童(生徒)のICT活用を指導する能力」、「情報モラルなどを指導する能力」など5つが示され、「わりにできる」から「ほとんどできない」の4段階で自己評価する。

 文部科学省委託事業成果発表フォーラム「確かな学力の向上を図るICT活用」ではICTを活用した教育効果が、多くの授業で認められたことが報告された。また、ベネッセ教育研究開発センターがまとめた「学力向上のための基礎調査2004」でも、授業に積極的にITを活用している教師が担当する子どもほど教科学力が高いことが示されている。

  ICT活用と学力向上との関係は少しずつ実証されつつあるが、すべての教員が日常的にICTを活用する段階にはまだまだいたっていない。

  チェックリストは、教材研究等、授業中の資料提示、子どものICTを活用指導、情報モラル指導、校務での活用指導の大きく5項目で、教員の職務をほぼ網羅した。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/02/07021604.htm

【2007年3月3日号】


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