学校におけるデジタルコンテンツの幅広い利用・普及を目指し、民間企業・団体により設立された「オアシス協議会」は、ＮＨＫが保有する教育用映像約３０００本を、全国の小中学校に３年間にわたり無料で高画質配信する取組みをはじめた。

　社会科や理科、算数、国語などのビデオクリップ及び番組、総合的な学習の教材として広く知られる「おこめ」「たったひとつの地球」「えいごリアン」などの番組で、ＮＨＫが学校放送番組の二次利用などで制作したビデオクリップと番組のうち、権利処理のできたコンテンツが配信される。オアシス協議会の参加企業がコンテンツ利用料や配信費用を分担することで実現した。

　現在利用申込み受付中で、配信開始は１１月１日から。当初の配信数はビデオクリップ１８００本強、番組１００本弱の見込みで、今年度内に３０００本程度を配信する。

　コンテンツは内田洋行、ＮＥＣなどの配信事業者のポータルサイトからインターネットを通じてダウンロードする。ＮＴＴレゾナントの「goo」、ヤフーの「Yahoo」サイトでもコンテンツのストリーミング配信が予定されている。
　ダウンロードしたコンテンツファイルは、別のパソコンにコピーし別の教員が利用することが許諾されているので、校内で広く利用することが可能だ。

　申込みは、公立小中学校の場合は、教育委員会単位で、各教育委員会が参加希望校をまとめて申し込む。私立・国立小中学校は学校単位で、いずれも同協議会から別途配布されたＩＤとパスワードを使ってＷｅｂから申し込むことになる。

　問合せ＝オアシス協議会事務局　財団法人マルチメディア振興センター　

【2006年10月7日号】