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ケータイ安全教室
全国1000か所で実施
「安心・安全」「防犯」
 株式会社NTTドコモでは社会貢献事業のひとつとして、携帯電話の安心・安全と防犯に主眼を置いた「ケータイ安全教室」を実施、今年度より全国展開する。目標は全国1000ケ所。社会環境推進部の中村彰伸氏・安岡卓朗氏に、昨年度までの実施状況と今年度の事業の特長について聞いた。

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 携帯電話の普及に伴い、便利な機能やサービスの享受が可能になると共にその使い方やマナーの問題、意図せずして加害者になる可能性、犯罪に巻き込まれる可能性など、様々な社会現象が起きている。これを受けNTTドコモは昨年度より各地で「ケータイ安全教室」を実施。その反響の高さと受講者の意見・感想を元に、今年度も引き続き「ケータイ安全教室」を実施する。実施目安は全国で1000ケ所。

 昨年度、関東甲信越地区では200ケ所を実施。小中学校や高校のほか、教職員の研修会、地域コミュニティ、教育委員会主催のセミナーといった幅広いニーズがあった。アンケート結果によると参加者の8〜9割以上が「参加してためになった」という。

 「昨年度は、主に正しく安全に使うための知識やマナーをメインとしたプログラムを展開していました。本年度は要望の多かった『安心・安全』そして『防犯』面を訴求ポイントとし、全国共通のカリキュラムを作成、社会貢献活動として行っていく予定です」。

 携帯にまつわるトラブルや事件は具体的にどのようなものがあり、トラブルにあわないためにはどうすれば良いのか。最近多い迷惑メールにはどのようなものがあるのかも、昨年度の実施内容を更にグレードアップし、新たにテキストに取り入れられている。さらに今年度は「個人情報を守る」という観点から、携帯電話を廃棄処理する際の注意点にも触れる内容になっている。最近注目の「GPS機能」については「サービス機能の紹介になってしまう面を配慮し、テキストには入れていないが、要望により説明は行なう」という。

 「ケータイ安全教室」は4月12日より募集を開始。約1時間が目安。プログラムは小学校高学年向けと中高・一般向けの2種用意されている。テキスト及びスライド(アニメーションを除く)は全てHPよりダウンロードできる。昨年度のテキストは約4万件のダウンロード実績がある。今年度は、「ケータイ安全教室」の受講者が核となりさらに地域に広められるよう、各学校や市区町村で使用することを考え、社会貢献事業としてふさわしいテキスト内容となるよう配慮した。

 「携帯電話にまつわる事件や犯罪手口は、毎年何が出てくるかわからず、現状では拡大の傾向にあります。こういった活動が必要であると要望がある限り継続的に社会貢献活動として行っていく予定です」。

▼ケータイ安全教室
http://www.nttdocomo.co.jp/k-tai-anzen/

【2006年5月6日号】


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