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英語特集

第56回全英連大会 東京にて実施

総合的な英語力とコミュニケーション能力を
 全国英語教育研究団体連合会は、第56回全英連東京大会を平成18年11月25日(土)、26日(日)の両日、東京都内において開催する。

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 今大会のコンセプトは「GlobalCitizenshipを視野においた英語教育を目指して――総合的な英語力と積極的にコミュニケーションを図る態度を育てる」というもの。

 実践的コミュニケーション能力の育成を重視した現行の学習指導要領の実施から中学校では4年、高校では3年が経った。多くの小学校で総合的な学習の時間を利用して英語教育が行われ、小学校での英語の必修化についても活発に議論されている。文部科学省の「英語が使える日本人」の育成のための戦力構想に基づき、教員の資質向上のための研修も全国各地で行われている。全英連ではこのような状況を踏まえ、4技能のバランスの取れた英語力を身につけ、積極的にコミュニケーションを図る態度を育てる方法・評価について研究、同大会にて協議を行う。

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 初日にはイギリスのバーミンガム大学で教鞭をとり、日本の英語教育にも造詣が深いRichard Cauldwell氏の講演記念がある。また、東京都立国際高等学校広瀬克己教諭による高等学校授業実演・協議、江東区立深川第八中学校本多敏幸教諭による中学校授業のビデオ発表及び協議が実施される。二日目には分科会、ワークショップを実施する。

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今年度の特徴として、小学校英語の発表や、中学校から大学までの連携を考えた英語教育、中高一貫した指導などが注目される。
 小学校における英語指導として、稲城市立若葉台小学校が松香フォニックスを取り入れた指導事例を発表する。また、府中市立武蔵台小学校からは、中学校への接続を視野に入れた英語指導について発表される。

 中高一貫した英語指導としては、筑波大学附属駒場中高が「中高6年間を見通したスピーキング力の育成と評価」について発表。中学校から大学までを見通した英語教育として、西東京市立田無第四中・東京都立小平高・白百合女子大学が「中〜大学における英語学習の促進要因」として発表する。また、SELHiプロジェクトに採用された東京都立国際高等学校の発表も注目される。
 このほか、基礎力構築のための指導と評価における発表が目立つ傾向にある。

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