総務省は、社団法人6団体及び文科省と共に「e―ネットキャラバン」を実施、安全にインターネットを利用するためのガイダンス「e―ネット安心講座」を希望する学校で実施する。平成17年度中は関東及び東海地区で試行し、平成18年度からは全国規模で3年間にわたり本格実施する予定だ。年間実施1000校が目標。
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講師研修では小学生用の 模擬授業を体験 |
親や先生より子どものほうがインターネットが詳しい--インターネットを使わせているが、なにか危険なことをやっていないか漠然と心配--。子どもらが容易に携帯電話やインターネットを活用する環境に伴い、保護者や教職員に対してもインターネットの安心・安全利用に関する啓発が必要になっている。
そこで総務省は、社団法人6団体(電気通信業者会議、テレコムサービス協会、日本インターネットプロバイダー協会、日本ケーブルテレビ連盟、財団法人インターネット協会、財団法人マルチメディア振興センター)及び文科省と共に「e―ネットキャラバン」を実施、安全にインターネットを利用するためのガイダンス「e―ネット安心講座」を希望する学校で実施する。講師は本キャラバンに協力する社団法人6団体加盟の通信事業者または総務省等から派遣される。現在、登録講師は100名強。講演内容はインターネットを通じた犯罪に関する情報や、ウイルス、迷惑メール、架空請求詐欺等の実態、その対処方法等について受講対象はインターネットや携帯電話をどうしたら安心・安全に使えるかという知識を必要とする児童・生徒の保護者・教職員等。なお希望により保護者・教職員等向けに加え児童・生徒向けの内容を追加して行うこともできる。
平成17年度中は関東及び東海地区で試行し、平成18年度からは全国規模で3年間にわたり本格実施する予定だ。
11月15日、e―ネットキャラバンに参加する講師らを対象に、講習会が実施された。小学校向け講演のポイントや、教職員・保護者向け講演の内容を実際に講師が講演する。「講和の中に必ず含めるべき3つのポイント」や、「小学生向けには飽きさせない工夫を」「意欲をわかせるために動きを作る」など実践的な内容も含められた。
【e―ネットキャラバン申込】http://www.fmmc.or.jp/e-netcaravan/
【2005年12月3日号】