ラジオコントロールモデルやミニチュアカーなどのホビー製品を開発販売する京商株式会社は、来年6月、人間の1/5スケールアスリートヒューマノイドとして二足歩行ロボット「マノイ」を発売すると発表した。従来のホビーロボットと比べ、簡単なプログラミング設定や低価格化の実現、遊びの要素を取り入れたデザイン、競技性などから、学生には手の届かなかったホビーロボットがより身近な存在になるものと期待される。来年8月には「KYOSHOアスレチクスヒューマノイドカップ」(以下ヒューマノイドカップ)をする。
同製品は、近藤科学株式会社が新しく開発したロボット専用のアクチュエーター(駆動装置)の採用により、関節の自由度、スピード、トルクの向上や軽量化が実現。使用者の技術・知識レベルに応じた独自のカスタマイズが可能で、プログラミング理論を学べる教材的側面も備えているという。発表会会場では、デモ機が5メートルを約13秒で走り、転倒後に自ら起き上がったり、片足立ちでバランスを取るなど、その性能を披露した。
同製品は広く一般ユーザーの支持を得るため、目標設定ができ、組み立てる過程を楽しめるよう、「デザイン」(個性)、「メカニズム」(先進性)、「遊びの提案」(購入後の歓び)の3つのポイントを重視して開発された。
組み立てに要する時間はプログラミングの能力等で個人差が出るものの、3から5時間程度。対象となる年齢は上限は特になく、下は中学2・3年生から扱える。
初年度となる来年に予定しているヒューマノイドカップの実施競技種目は、ヒューマノイドが5メートルの歩行速度を競うタイムトライアル競技。無線操縦クラスと自律クラスの2クラスがあり、年間3、4戦の開催予定。
京商 http://www.kyosho.co.jp/web/top-j.html
【2005年10月8日号】