埼玉県の調査によると、大学・短大への進学率が15年連続過去最高を記録したものの、同県の平成16年度高等学校卒業者のうち無業者(家事手伝、自宅浪人、国内無認可校進学者、海外進学者、求職者、進路未定者の合計)は3958人にのぼり、前年より426人も増加するという深刻な状況となった。一時的な仕事に就いた者が1843人で、前年より36%減少した。
またニートと考えられる最大数を把握するため、今回の調査から「無業者」の内訳に「海外進学者」「求職者」「進路未定者」の3つが新設され、それぞれ2・8%、7・9%、34・9%だった。
同県では今年度から、学校教育において望ましい勤労観を育成するため高校生就職支援事業を開始、高校生就職支援アドバイザーを県立高校に派遣している。
県立高校で、就職指導のひとつとして企業等で働く専門的知見を持った社会人が生徒に面接指導を行うのがねらい。
現職教員による他校の生徒も含めた地域合同面接・進路進学指導もアドバイザーの協力も得て行う。
【2005年10月8日号】