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経済産業省
大学教育に望むことは?
“IT業界”の“若者”に聞く

実践から理論・基礎を学びたい

英語力を身につけたい

講義と演習バランスよく

 情報系の大学を受験し、ソフトウェア技術者やシステム開発者として働いている若者約600人を対象に、大学におけるIT教育の実態について、経済産業省が今年3月調査を行った。実際に職場で苦労している経験から、振り返って大学教育に望むものは何か、という質問(自由記述)から現実のニーズが浮かび上がる。

 大学教育への要望として最も多かったのは、「実践から理論・基礎を学ぶ」(63人)。次いで、「英語力(専門書、会話)」(30人)、「理論・基礎の充実」(23人)、「講義と学習のバランス」(22人)、「最新技術に即した教育」(21人)で、実践的な応用力が多く求められているようだ。

 授業方法による満足度を聞いた質問では、「講義と演習」の場合は、「十分満足」「満足」を含め高い満足度を示しているが、「講義のみ」の場合は、「やや不満」が多くなり、高いレベルの講義と演習の相関が必要なようだ。(「大学等におけるIT教育実態調査報告書」H16年3月から)



【2004年11月6日号】