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総力をあげて企画
情報教育のトップリーダーが集結
全日本教育工学研究協議会 30回記念全国大会
11月13、14日 東京工科大学で
 学校のインフラ整備とディジタルコンテンツ整備が目標である2005年を目前に控え、全日本教育工学研究協議会30周年記念大会が11月13、14日に東京・八王子の東京工科大学で開催される。主催は日本教育工学協会(以下JAET)。

 第1日は9時30分から下表の8校で公開授業(各学校にて)、午後は全体会として講演・シンポジウム・懇親会。第2日は情報モラルなど緊急4テーマについての実践報告・討論、及び教科指導におけるIT活用など11分科会で研究発表が行われる。



中味は間違いない
赤堀侃司氏
日本教育工学協会会長
赤堀侃司氏
 JAET会長である赤堀侃司教授に、今大会の見所と特長を聞いた。

 今回は30周年ということもあり、我々としては、かなり重要な大会になると認識しています。

 今、情報教育が岐路に立っています。インターネットは諸刃の刃であり、学校で活用することに危惧するスタンスと、インターネットは大変有効なメディアであり、かなり真剣に取り組んでいく必要のある重要なジャンルである、という2つの側面があります。このような状況で30周年を迎えたことは、大変意義深いこと。ここで我々がすべきことはこれからの情報教育上昇に寄与することと考え、総力を上げ、記念大会成功に向けた企画・準備を行いました。
 
 海外からは英国教育サプライヤー協会(British Educational Suppliers Association)部長・レイ・ベイカー氏を招聘、前会長の清水康敬氏(めでぃあ教育開発センター理事長)と、英国のICT事情に関する対談を行います。また、情報化に注力している文科省の中川健朗参事官、情報教育に尽力・トップリーダーでもある吉崎静夫先生や永野和男先生、堀田龍也先生、日本教育工学振興会会長の坂元昂先生など、いわば「情報教育のオールスター」が総出でシンポジウムや実践報告が行われます。優れた授業をビデオに録画・公開しながら行う授業者による発表は、全国の「これぞ」という優れた授業を効率的に見ることが出来る、一見の価値あるものになっています。

 また、今回「初の試み」も多く取りいれられています。

 そのひとつが、初の土日開催の実現です。これは極めて異例なことで、1つの賭け。土日なので、これまでと違い、出張にはなりません。しかし、先生方にとって最大のネックである「授業を休まなくて良い」というメリットがあります。また、教員だけではなく、教育を考えている保護者や地域の方にも来て頂きたいという面もあります。土日開催を実現するために多くの苦労がありましたが、地元の教育委員会の協力を得、学校と大学、父兄、子どもが全て関わる大会となっており、この賭けはプラスと出ると信じています。

 広報にも力を入れました。実行委員長の永野和男先生がデザインし、初めてカラーパンフレットを作成、全国のJAETと東京近郊の教育委員会に配布しました。トータルで8000部以上は印刷したのではないでしょうか。これも、1人でも多くの方に来て頂きたい、という意気込みの現れでもあります。

 会場も素晴らしいですよ。まるで「ベルサイユ宮殿」のような豪華なキャンパスです。もちろん情報化についても最先端のインフラ施設となっており、600人入る会場には、デスクのひとつひとつにコンセントが設置され、ネットワークにもつながるようになっています。
 さらに、番外編の目玉として、抽選会も設けました。デジタルカメラやコンピュータ、プリンタなどが当たりますから、ぜひ会場に足を運んでほしいですね。中味は間違いありません。来て頂ければ必ず満足できる内容です。今回は、企業出展も通常の倍。研究発表も応募が多く、140件もの応募があり、これを良い兆候と考えたいですね。




【2004年11月6日号】