教育家庭新聞・教育マルチメディア新聞
少人数授業実現へ
群馬県が独自プロジェクト


 群馬県では、今年度から義務教育の9年間によりきめ細かな教育を推進するため、同県独自の「ぐんま少人数クラスプロジェクト」を実施。小学校1年生で30人学級を編成したり、20人程度の少人数授業を実施するために教員を配置する3つの事業を行っている。
 具体的な内容は次の通り。

 1、新さくらプラン
 小学校第1学年で、30人を超える学級がある学校に、次の1または2の措置を行う。
 130人学級編成を実施するために、特配教員を配置(46校49人)。
 231人以上の学級に1名の非常勤講師を配置(104校223人)。
 また、小学校第2学年では、36人以上の学級に1名の非常勤講師を配置(73校143人)。

 2、わかばプラン
 第1学年が4学級以上の中学校に非常勤講師を配置(72校88人)。

 3、20人程度の少人数授業
 小学校第3学年から中学校第3学年に特配教員を配置し、きめ細かな授業で基礎学力を定着(444校653人)。

 事業により、第2学年の各学級に1人ずつ非常勤講師を配置された沼田市立沼田小学校は、全教科でティームティーチングなど個に応じた指導を行っている。また前橋市立箱田中学校は、理科の授業で非常勤講師を活用することで、以前よりも丁寧な指導を実現。


【2003年6月7日号】