神奈川県大和市は、子ども達の学びの世界が校内だけでなく市内の学校間や時には県外、海外にまで広がる環境を実現しようと、校内LANの整備と同時に市内すべての小・中学校の普通教室、特別室、校長室等に約2200台のコンピュータの整備を進めている。
昨年12月下旬には全小・中学校にコンピュータの配備を終え、今年1月からコンピュータ室以外の場所から、インターネットへのアクセスが可能となった。
市教委によると「校内LAN100%の市で、コンピュータ室の他に学習用コンピュータを全普通教室に配置するのは、神奈川県下でも初の試み」という。また、同市の適応指導教室(市立青少年センター内)と院内学級(市立病院内)の2か所もネットワーク化し、通級している児童生徒の学校ともメール等を使い連絡が密にとれるようにもしている。
毎年、授業研究発表
同市では平成元年から研究推進校1校が毎年授業を公開し、同市の教育に反映させている。今年度は11月22日(金)に大野原小学校で「共によりよく生きようとする子どもをめざして〜子どもの学びを広げる情報教育〜」の研究発表会が行われた。今回の研究発表は、校内LAN整備後、どのような活用ができるのかを各学年が具体的に示したものになった。特に6学年では、市内を流れる引地川の環境について、同市立福田小学校と市役所環境部とテレビ電話をつなぎ、テレビ会議を行った。
会議の中では、パワーポイントで作成した研究成果のプレゼンテーション画面を瞬時に相手校の画面に送り、相手を意識した発表を行い、現状と改善策について三者で活発に意見交換が行われた。
また、参加した教師からは、廊下に配置されたコンピュータから、イントラの掲示板を使い感想や意見をもらうなど、校内LANサーバの活用もあった。
〈データ〉………
小学校19校、中学校9校。コンピュータは普通教室に各2台(小学校はデスクトップ1台とノートパソコン1台、中学校はノートパソコン2台)、特別教室などに学校ごとに6台、プロジェクタは各校1台ずつを整備。校内のどこからでもメールが使えるように児童・生徒用のグループウェアも導入している。
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大和市立大河原小学校で
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